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「寝たはずなのに、なんだか疲れがとれていない…」

「寝ても寝ても体が重くて、気分もすっきりしない」

 そんな日が続いていたら「しっかり眠れていない」という体からのサインかもしれません。

 特に、梅雨の時期は要注意。気圧の変化や湿度の高さが影響して、自律神経のバランスが乱れやすくなる季節です。その影響で「寝つきが悪い」「眠りが浅い」などの不調が起こりやすく、心も体も疲れやすくなってしまいます。

 そう話すのは国際中医薬膳師のさとうあいさん。今回は、不眠対策に期待できる薬膳レシピを教えてもらいました。

<眠りの質チェックリスト>

□ 朝起きたとき、疲れが抜けていない
□ 布団に入っても、なかなか寝付けない
□ 夜中に何度も目が覚めてしまう
□ 日中、ぼーっとして集中力が続かない
□ 眠っているのに、夢ばかり見ている
​□ 気分が落ち込みやすい、またはイライラしやすい

 思い当たることがあれば、それはあなたの心と体が休息を求めているのかもしれません。今こそ、睡眠の質を見直すチャンスです。

  忙しい日々の中でも無理なく続けられるように、簡単で美味しく、毎日のご飯に取り入れやすいものばかり。疲れがスッと取れて、体も心も軽くなるような一皿を、自分を労わる時間として取り入れてみませんか。


◆イワシときくらげのそぼろご飯

 イワシは、疲れやすいときや元気がでないときに、ぴったりの食材。体の中から元気を取り戻すサポートをしてくれます。日中のだるさや、疲れやすさを感じやすい方におすすめです。

 黒きくらげは、血を補いながら巡りを整え、体に潤いを与えてくれる食材です。水分のバランスが乱れやすい梅雨の時期に心強い味方です。

 ふわふわの卵そぼろに、ほろっと柔らかいイワシ、コリコリとした黒きくらげの食感。優しい味わいの豆腐も加わって、体が喜ぶ食材を詰め込みました。

 今回は生のイワシを使っていますが、忙しい日はイワシの缶詰を利用してもいいでしょう。イワシそぼろを常備菜として冷蔵庫に常備するのもおすすめです。

●材料(4人前)

・イワシ:4尾
・木綿豆腐:50g
・黒きくらげ(乾燥):10個ほど
・卵:1個
・三つ葉:5本
・みりん:大さじ1
・醤油:大さじ1/2
・オイル:適量
・ご飯:4膳分

●作り方

(1)きくらげは水で戻し、みじん切りにします。

(2)フライパンにオイルをしき、溶き卵を入れます。よくかき混ぜ、炒り卵にします。

(3)別のフライパンにイワシを入れ、加熱します。

(4)ヒレと尾を取り除いたら、木綿豆腐を加えて、細かくそぼろ状になるまで炒めます。

(5)(1)のきくらげ、みりん、醤油を入れて全体をよく混ぜます。

(6)ご飯を器に盛り、炒り卵、(5)のイワシを盛り付けます。

(7)仕上げに刻んだ三つ葉を飾って完成です。

2025.05.30(金)
文・撮影=さとうあい