最後は南房総の美味しい物産巡り
さて、ここからは東京湾フェリーが出港する金谷港に向かって、楽しい寄り道をしながらの移動だ。
まず立ち寄ったのは創業260年あまりの歴史を誇る亀田酒造。あまり知られていないけれど、千葉県には40もの蔵元があり、様々な地酒が造られている。亀田酒造は、「寿萬亀」を始め、「見返り美人」「安房乃國」などといった人気の日本酒のほか、黒豆やびわ、いちごなどのリキュール類や、焼酎も造っている蔵元だ。明治神宮の献上蔵として、毎年御神酒を奉納していることでも知られている。
鴨川市にある直営のショップでは、試飲してから買うことができる。試飲コーナーには、人気の銘柄が5種類、氷で冷やされて並んでいた。それら以外でも試してみたいものがあれば、冷蔵庫から出して試飲させてくれる。
右:酔いざましに大吟醸ソフトクリームで締めてみた(笑)。バニラソフトクリームに、大吟醸を使ったソースが掛かっていて、ほのかにお酒の香りがする。
ここでしか買うことができないものもある。日本酒を買おうと決めていた私は、並んでいるものはもちろん、あれこれ出していただいて試飲。「あれ、本気で吞んでる?」などと言われてもめげずに(笑)、お気に入りを2本購入したのだった。
亀田酒造株式会社
所在地 千葉県鴨川市仲329番地
電話番号 04-7097-1116
URL http://jumangame.com/
すっかり上機嫌で立ち寄ったのは「カステラ工房 ルアーシェイア」。全国有数の鶏卵産地でもある千葉県のなかでも、農林水産大臣賞を受賞した宮本養鶏の産みたての卵にこだわった、キメの細かいふわふわのカステラだ。
ここでもまた試食(笑)。シンプルなものから、抹茶、落花生、黒糖、紅茶、ハチミツ入りのものまで、様々な種類をすべて試食することができる。緑茶のサービスまであるので、選んで試食しないとこれだけでお腹がいっぱいになってしまうほどだ。
カステラ工房 ルアーシェイア
所在地 千葉県鴨川市宮山1708-1
電話番号 04-7099-8090
URL http://kasutera-koubou.com/
最後に立ち寄ったのは、鴨川市総合交流ターミナル「みんなみの里」。ここは、旬の農産物や加工品などの直売所があるほか、季節に応じて、バラエティに富んだ地元体験ができるという楽しい場所。
まずは千葉県長狭地区で生産、厳選された「長狭米」コシヒカリのすくい取りを。明治天皇に献上された歴史を持つ、長狭地域で生産された美味しいお米だ。大きなボウルに入れられたそのお米を両手で2回すくって持ち帰れる。あんまり少ないとおまけしてくれたりする(笑)。コツは、素早く一気に隣のボウルに移すこと。すくい取りは新米のシーズン等の限定イベントなので、事前に問い合わせを!
そして、取材時は温州みかんのシーズンだったので、近くのみかん農家へ行ってみかん狩りをすることに。
レジ袋を渡されてその中に入るだけ持ち帰ることができる。その場で食べられる個数は無制限(笑)。袋には1キロくらい詰めることができる。これでたったの550円! ほかにも、いちご狩り、菜花摘み、ブルーベリー狩り、田植え、稲刈り、豆腐作り、陶芸、ガラス工芸、草木染め、酪農体験など様々な体験を楽しむことができる。
鴨川市農林業体験交流協会「みんなみの里」
所在地 千葉県鴨川市宮山1696
電話番号 04-7099-8055
URL http://minnami.com/
お酒にお米にみかんなどなど、旅の思い出とともに、旅の後に味わうことができる大量の物産を抱えて船上の人となったのだった。また行かなくちゃ!
東京湾フェリー
URL http://www.tokyowanferry.com/
たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航140回超・60カ国超、海外スパ取材230軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)が4刷、台湾版も好評につき、中国版出版制作中! 第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』好評につき、こちらも中国版出版決定!
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Column
トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート
大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!
2016.02.09(火)
文・撮影=たかせ藍沙