太平洋を一望できる天空の庭園風呂は最高!
今回の宿泊先は、鴨川市の安房小湊駅から徒歩15~20分、小湊漁港の目の前にある「満ちてくる心の宿 吉夢」。
露天風呂からの夕日が絶景なのだという。このホテルには「展望庭園風呂」があるのだ。9階と10階の屋上に大浴場と露天風呂、貸切風呂があり、すべてのお風呂を楽しめるように、時間帯によって男女入れ替え制だ。もちろん、どちらの露天風呂からも水平線に沈む夕日を眺めることができる。
このホテルでは、客室も全室オーシャンビュー。「海辺のホテルは、やっぱりこうでなくっちゃ!」。たったの1泊でも、部屋にいる時間がほとんど寝るときだけになってしまっても、やっぱり海が見えるということだけで旅情が断然違う!
太陽がかなり傾いていたので、早速カメラを持って露天風呂へ。よかった、誰もいない。写真を撮っていると女性おふたりが。あわててカメラをしまおうとしたら、同じグループの方たちだった。
「あら、写真の邪魔ですね」と。「とんでもない、こちらこそごめんなさい」などと話しているうちに、なんと、背中を貸していただけることに! 夕日がいちばんキレイなタイミングで素敵な写真を撮らせていただいた。ありがとうございました!
撮影後は、自分もお風呂にドボン! 「あー、し・あ・わ・せ」。でも、夕食の時間が迫っていたので、すぐに着替えて移動。夕食後も朝食前も、また入ろうと思いつつ(笑)。
夕食は、豪快に海の幸が盛りだくさんの内容。お造りからアワビの酒蒸し、さざえ磯焼き、地魚のかるぱっちょ、ずわいがに、ひじきそばなど、これでもかと房総の海鮮が並んでいる。さらには上総牛と野菜のせいろ蒸しに、鴨川ブランド米「長狭米(ながさまい)」コシヒカリのご飯。
メニューに書かれた天ぷらがない、と思いきや、宴会場の壁のブラインドが上げられると、その後ろで板さんが天ぷらを揚げてくれるという演出が。あつあつの揚げたてをいただくことができるようにという心遣いだ。
右:仲居さんが蓋を開けてくれたのは、アワビの酒蒸し。まるごと1個!
すっかりお腹がいっぱいになったので、露天風呂に行こうか布団に入ろうか迷いながら客室に向かったところ、「露天風呂から見える月がとてもキレイ」との情報が! 「ならば行くしかない!」とエレベータで9階へ。そして、乗り換えて屋上の展望庭園風呂へ。誰もいない湯船に浸かりながら見上げた月は、ほんとうに美しかった。
満ちてくる心の宿 吉夢
所在地 千葉県鴨川市小湊182-2
電話番号 04-7095-2111
URL http://www.kichimu.com/
2016.02.09(火)
文・撮影=たかせ藍沙