船から眺めるイルカやホタルはスペシャル!
常夏の国、ボホール島では、海や川でのアクティビティもたくさんある。早朝に参加したのは、ドルフィン・ウォッチング。早朝5時30分集合は少し辛いけれど、「イルカと会うためならば!」と頑張って起きた。シャワーで目を覚まして集合場所へ。左右に木製のアウトリガーが付いた、フィリピン伝統的スタイルのバンカーボートに乗り込み沖合へ。
30分ほどしたところで速度を落としてイルカを探す。他のリゾートからの船がもう1隻来ていた。あちらの船も皆さん立ち上がってイルカを探している。しばらくすると、フィリピン人クルーが「イルカ! あそこに!」と指差した。彼の指の先を追うと、数頭のイルカが飛沫を上げて泳いでいた。
「わー、イルカ!」と、テンションが一気に上がった。キャプテンは船をイルカがいる方向にゆるりと進める。「こっち、こっち」「今度はあっち!」などと、水面からチラリチラリと姿を現すイルカたちに、船の上では大騒ぎだ(笑)。豪快なジャンプは見られなかったものの、朝からイルカたちに出会うことができて、一日の始まりに幸せな気持ちになったのだった。
川遊びもボホール島になくてはならない遊びのひとつ。ロボック川ではゆったりとした川下りを楽しむことができる。この日は、川下りの船の上でランチをすることに。ゆっくりと動いていく川辺の風景を眺めながらいただく、ビュッフェスタイルのフィリピン料理だ。でも、ここでのんびり食べていてはいけない。すぐにお楽しみがやってくるから。
右:食事は美しく盛りつけられたフィリピン料理。
しばらくすると、川面に造られたやぐらに近づいてきた。20人ほどの人が乗っている。私たちの船が近づくと、音楽の演奏が始まり、踊りが始まった。
それぞれの曲が始まる前に、踊りの名前と説明が書かれたボードが掲げられる。小さなやぐらで、フィリピン各地の民族舞踊が繰り広げられるのだ。最後には、フィリピンを代表する踊り、バンブーダンスが披露された。このやぐらに降りて、一緒に踊ったり、記念撮影をしたりもできる。思わぬイベントに船の上のテンションもマックスになったのだった。約2時間、短いながらも充実した川下りだった。
もうひとつの川、アバタン川のハイライトは夜。日没後、暗くなってから船に乗り、ゆっくりと川面を移動していく。目が暗闇に慣れてきてしばらくすると川岸のマングローブが何やら光っているのが見えてくる。
ホタルだ! まるでクリスマスツリーの飾りのように、無数のホタルが光を放って瞬いている。船の上で三脚を立てても安定しないし、写真に撮るのはたいへん! ぜひ、神秘的なほど美しい光の競演を見に行って欲しい。
Abatan River Visitor Center
(アバタン・リバー・ビジター・センター)
URL http://www.riverlife.ph/
2015.10.20(火)
文・撮影=たかせ藍沙