空の上でいただく極上のオージービーフ
右:パルメザンチーズのクルトンを載せた、ローストしたオニオンのスープ。温かいスープで胃袋が全開に(笑)。
食前酒は、もちろん(笑)シャンパン。メニューには3種類のシャンパンの名前が書かれているけれど、搭載しているのはそのうちの1種類で、このフライトではヴーヴ・クリコ・ラ・グランダム2004。アミューズとともにいただく。食事のメニューは毎回悩むのだけれど、オーストラリアの航空会社なので、メインをビーフにしたくなった。そして、オニオンのスープと、前菜は中東のメゼプレートを選んだ。
オニオンスープで身体が温まったところで、前菜の前に白ワインのテイスティングをお願いした。こんなワガママが利くのもファーストクラスならでは。
右:メインの仔牛のグリルの付け合わせはブロッコリー、サイドにポテトとサラダ。やわらかくてジューシーで、完食!
好みのワインを選んでから、前菜盛り合わせ、そしてメインの仔牛のグリルと続く。どれも申し分なく、仔牛もやわらかくジューシーに焼き上がっていておいしくいただいた。
そして、最後のデザート。チョイスは2種類だった。迷っていたら、CAのブレットさんが、「今日のデザート、私のお勧めは、実はエコノミークラスのパンナコッタなのです。全種類お持ちするので、ぜひ召し上がってください、ダーリン」と。なんと、デザートを3つ持ってきてくれた。そして、食べてみると、……おいしい、パンナコッタが! 「あなたの言うとおり、パンナコッタもとってもおいしいわ!」と伝えるとブレットさんも満面の笑顔に。
そんな食事を終えて歯を磨いている間に、ブラットさんがベッドを用意してくれた。シートをフルフラットにして、マットレスを敷き、シーツを敷いて、枕と毛布をセッティング。心地よい眠りにつくことができた。
ぐっすり休んだ後の朝食は、軽めにサンドイッチとクロワッサン、ヨーグルト。今回の旅でもっとも長い約14時間というフライトも、ファーストクラスだと名残惜しい。降機時には、最新鋭のコックピットも見せていただき、ブレットさんにはハグしてお礼を伝えた。「本当に楽しかった!」と言うと、「マイプレジャー(光栄です)、ダーリン!」と(笑)。CAさんとハグしてから降りたのは初めてだった。そのくらい素晴らしいフライトだった!
カタール航空
URL http://www.qatarairways.com/jp
エミレーツ航空
URL http://www.emirates.com/jp
カンタス航空
URL http://www.qantas.com/
Column
たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周
ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!
2015.08.28(金)
文・撮影=たかせ藍沙