アラブ首長国連邦の首都、アブダビの沖合には、約200の島々がある。その多くは橋でつながっていて、次々と新しい施設が建設されている。フェラーリ・ワールドがあるヤス島も有名だが、今回ご紹介するのは、「ルーヴル・アブダビ」や2025年開館予定の「グッゲンハイム・アブダビ」といった美術館があるサディヤット島。

 サディヤット島の美しい白砂のビーチ沿いには、高級リゾートホテルが数軒ある。そのうちの1軒、「リクソス・プレミアム・サディヤット・アイランド」をご紹介しよう。


海辺のラグジュアリー・ホテルで懐具合を気にせずに過ごす

 「リクソス(Rixos)」は、トルコのアンタルヤで2000年に産声をあげたホテルブランド。アンタルヤは、地中海に面したトルコ最大のビーチリゾートだ。トルコに13軒、アラブ首長国連邦に7軒のほか、中東、中央アジア、エジプト、クロアチア、モンテネグロなどに19軒のホテルを展開している。

 アブダビの「リクソス・プレミアム・サディヤット・アイランド」は、39軒のうち11軒だけの「プレミアム」と名づけられた上位のカテゴリー。オールインクルーシブ(宿泊料金に食事などが含まれている)のリゾートホテルだ。67,000平方メートルの敷地に、300の客室、3つのプール(メインプール、スパ内プール、キッズクラブ内プール)、6つのレストラン、6つのバー&ラウンジ、スパ、フィットネスセンター、キッズクラブなどを有する。

 オールインクルーシブといっても、ホテルによってその範囲はさまざま。メインレストランだけだったり、アルコールは除外だったり、アクティビティも種類が限られていたり。リクソスは、ファインダイニング(ジャケットを着用するような高級レストラン)での食事からアクティビティまで、ほぼすべてが宿泊料金に含まれている。

 別途料金が必要なのは、ショップでの買い物とシーシャ(水たばこ)、そして、スパでのトリートメントくらい。あとはすべて宿泊料金に含まれている。ホテルにチェックインしたら、予算のことは考えずに、心からリラックスして過ごすことができるのだ。

 空港からは車で約40分。アブダビのほとんどの観光名所にアクセスがいいロケーションだ。観光の前後にホテルで懐具合を気にせずのんびりできる、旅の起点として安心して過ごすことができるラグジュアリー・ホテルなのだ。

2025.03.10(月)
文・撮影=たかせ藍沙