エティハド航空は、UAE(アラブ首長国連邦)の7つの首長国のひとつ、アブダビを拠点とする国営航空会社。アブダビ首長国にはUAEの首都アブダビ市がある。隣のドバイからは車で約1時間半というロケーションだ。
2023年10月からエティハド航空の関西―アブダビ便が運航を開始し、その初便に搭乗することができた。初便というのは、航空会社にとっても搭乗客にとっても特別なもの。今回は出発地の関西国際空港で、テープカットなどのセレモニーが催された。搭乗客にはギフトも配られ、機内の雰囲気も高揚感たっぷり。その初便のビジネスクラスでのフライトをご紹介しよう。
アブダビ行き初便の搭乗客に課されたミッションとは!?
エティハド航空関西行きの初便は10月1日にアブダビを出発し、10月2日昼前に関西国際空港に到着。関西発アブダビ行きの初便は、同日夕刻にアブダビ国際空港へと出発した。搭乗待合室で催されたセレモニーは前回ご紹介した通り。今回はいよいよ機内の様子をご紹介しよう。
ボーディングブリッジの先では、「Welcome aboard!」と、2人のCA(客室乗務員)さんが出迎えてくれた。
前回も触れたが、チェックインカウンターで、搭乗券とともに映画と同じロゴで「MISSION:IMPOSSIBLE」と書かれた黒いリーフレットを受け取った。中には、エティハド航空日本支社長の稲場則夫氏からの「MISSION(任務)」が!
初就航便搭乗のウエルカムメッセージの後に書かれていたミッションは、「映画にちなんで特別に用意された、機内エンターテインメントを満喫すること」。メッセージの最後には、「なお、この特別な任務は、当機がアブダビ国際空港に到着するのと同時に消滅します」とあり、ユーモアたっぷり!
配られたギフトの袋の中には、前回もご紹介した、OSAKAのロゴとイラストが入った扇子とラゲージタグが。扇子には台座が付いていて、CAさんに手伝ってもらいながら組み立てると、華やかな飾りに。旅の思い出とともに持ち帰ることができる。
関空からアブダビまでのフライトはビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスのみで、ファーストクラスの設定はない。今回ご紹介するビジネスクラスのシートは、前方向き(進行方向向き)の席と、後ろ向き(進行方向と逆の向き)の席が互い違いになっている。これは限られたスペースの中で、少しでも占有スペースを広くするためだ。シート脇の物入れもたっぷりサイズで、使い勝手がいい。
クッションと読書灯にはUAEの伝統的な図柄が使われていて、機内から既にアラビアンナイト気分にさせてくれる。ウエルカムシャンパンを飲みながら、「『MISSION』達成のために楽しまなくっちゃ!」と意気込んだのだった(笑)。
2024.02.09(金)
文・撮影=たかせ藍沙