UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビを拠点とする国営航空会社エティハド航空が快進撃を続けている。10月にアブダビ−関西間に週5便の直行便を開設、11月にはアブダビ国際空港の新しい施設ターミナルAの運用を開始した。
それにともない、アメリカ便を除くすべてのエティハド航空のフライトが新ターミナルでの離発着となった。ビジネスクラスラウンジとファーストクラスラウンジも新設され、ますます快適に。そこで今回は、関西国際空港の新規就航セレモニーと、アブダビ国際空港の新しいビジネスクラスラウンジをご紹介しよう。
新規就航はイベント盛りだくさん! ギフトが配られ、記念セレモニーも
アブダビは、ドバイから車で南西に1時間半ほどのところにあるUAEの首都。UAEの7つの首長国の中で最も面積が広く、政治・経済の中心都市だ。10月1日、エティハド航空関西行きの初便はアブダビを出発し、2日昼前に関西国際空港に到着、同日夕方に関西発の初便がアブダビに向けて出発した。
便数は週5往復の運航。成田国際空港からの週7往復とあわせて、日本からのフライトは週12便となる。どちらも最新鋭のB787-9で、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスでの運航だ。
新規就航初便が出発するこの日はチェックインカウンターから特別仕様になっていた。カウンター上の案内板には「OSAKA TO ABU DHABI」の赤いロゴと大阪をイメージしたイラスト、そして「FIRST FLIGHT | 2 OCTOBER 2023」と表示されている。
チェックインを済ませると、搭乗券とともに記念のイラストシールと、「MISSION:IMPOSSIBLE」と書かれた黒いリーフレットが渡された。リーフレットの中にはミッションが書かれていた! ミッションの内容は次回のフライトレポートにて。はたしてミッションは達成できるのか!? わくわくドキドキのフライトになりそうだ。
さて、長い列ができていた出国審査を通って搭乗待合室に行くと、既にマスコミ各社が集まっていた。ここで就航記念セレモニーが催されるのだ。傍らにはUAEの民族衣装で記念撮影ができる顔ハメパネルも用意されていた。
セレモニーで、エティハド航空のアントノアルド・ネベスCEO(最高経営責任者)は「大阪もアブダビも歴史と近代性を兼ね備えた街。アブダビでは、シェイク・ザイード・グランド・モスクやルーブル・アブダビ、砂漠も楽しんでほしいし、アラブのホスピタリティも感じてほしい」と語った。
テープカットが終わると、初便に乗務する全クルーが集まった。キャプテンに花束が渡され、マスコミ各社の撮影が行われた。3人のパイロットのうちの1人は帽子の下にスカーフをまとった女性! アラブでの女性の活躍に、UAEの開かれた国民性を垣間見てうれしくなった。
搭乗口ではギフトが配られた。機内で中を見てみると、OSAKAのロゴとイラストが描かれた扇子とラゲージタグが入っていた。扇子には台座が付いていて、広げて飾ることができる。わくわくドキドキのアブダビへのフライトとアブダビの見どころは次回以降にレポートするので、どうぞお楽しみに!
2023.12.25(月)
文・撮影=たかせ藍沙