ファーストクラスで世界一周だなんて手の届かぬ高嶺の花かと思いきや、実はちょっとの工夫でリーズナブルに実現することができるんです。アマゾン川、マチュピチュ、ウユニ塩湖、ナミブ砂漠、南アフリカ、オーストラリア、香港、インドネシア……。トラベルライターのたかせ藍沙さんが体験したとっておきの旅を、ここに公開!
アブダビとドバイの間をファーストクラスで遠回り
カタール航空で利用できるのは「アル・ダビ・ラウンジ」。入り口からしてエキゾチック!
少し話しは戻るけれど、実は、「アナンタラ・カスール・アル・サラブ・デザート・リゾート」のあるアブダビの空港から、「シックスセンシズジギーベイ」の最寄りのドバイ空港へはファーストクラスのフライトで飛んだ。「車でたった1時間の距離なのにどうして?」と思うかもしれないが、そんなことができるのも、世界一周航空券ならではなのだ。
ふたつの部屋に分かれていて、手前の部屋にドリンク、奥の部屋にフードがある。
フードカウンターには、フムスなどのアラビア料理も並ぶ。
世界一周航空券は、16区間まで飛ぶことができる。ルートを何度も練り直した結果、1区間余ってしまったのだ。その1区間は、使っても使わなくても同じ料金。ならばと、カタール航空で、アブダビからドーハ、ドーハからドバイへ、約1時間ずつ飛ぶことにしたのだ。「カタール航空の豪華ラウンジに、ファーストクラスでランチを食べに行く」という、なんと贅沢なフライト!(笑)
今回の2フライトは、シートはどちらもこのタイプ。前回のシートよりも狭く、隣の席との衝立もない。
左:まずは、中東で欠かせないデーツ(ナツメヤシの実)が配られる。右:続いてアラビアコーヒー。前回もそうだったが、注ぐときに身体ごと斜めになってしまうらしい(笑)。前回のCAさんは30センチメートルほど上から注いでくれたけれど、この方はまだ初心者なのかも?
前回のカタールからアブダビのフライトはファーストクラスが貸し切りだったけれど、今回のフライトは、どちらもけっこう混んでいた。シートは色も形も違い、前回のようにフルフラットにもなるシェルタイプではなかった。とはいえ、約1時間のショートフライトでの食事は同じ。CAさんたちは、次から次へと食事を運んであわただしい。私も、今回は歩き回ったりせずに(笑)、すぐに食事をいただいたのだった。
アブダビからドーハまでの機内食。アボカドとデーツが入ったミルクセーキに続き、季節のフルーツ、キノコとチェダーチーズとトマトのタルト、ミント味のレバノン風チーズ、フェッタチーズ、トマトとオリーブ。
ドーハのハマド空港の豪華ラウンジは既にご紹介しているので今回は割愛。長めに時間を取ったので、シャワーを浴びてゆっくりランチをいただいた。そして再びUAEへ飛び、「シックスセンシズジギーベイ」に向かったのだった。
こちらはドーハからドバイまでの機内食。季節のサラダ、肉を包んで焼いたキッペのヨーグルトミートソース、デザートはラデュレのテンテーション(ダークチョコレートビスケット)。
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- 文・撮影=たかせ藍沙
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