オープン直前のリゾートはいつも新鮮!

「アミラフシ」の水上に浮かぶ「オーシャンハウス」。外観は白くてシンプル。

 最後にご紹介するのは、オープン直前に取材したリゾート。まだ誰も知らないリゾートを取材するときには、いつもわくわくする。以前、まだ照明が充分でなかった工事中のリゾートで、夕食に向かう途中にぬかるみに膝まで(!)ハマってしまったこともあったが、それでもオープン直前のリゾート取材は楽しい(もちろん、オープン時には整地されているので心配はいらない)。そんなオープン前の様子とともに、最新のリゾートをご紹介しよう。

レストランはオープン時に使用するイスやテーブルがまだ届いていなかったので、完成予想図を見せてもらいながらの取材。試行錯誤中というメニューはどれもとても美味しかった!

 今回ご紹介するのは2014年12月にオープンした「アミラフシ」。リゾートの立ち上げには長年モルディブのリゾートの支配人をしていた方が関わっていて、リゾートスタッフにも知った顔がいて懐かしい再会もあった。モルディブを知り尽くしたチームが創るリゾートはいったいどんなリゾートなのだろうか。

水上にある「オーシャンハウス」の室内。リビングとベッドルームは海に向かって横に続き、ベッドルームの後方にバスルームが続くユニークな造り。トイレは中央の仕切りの内側にある。

 桟橋に着くと、カジュアルな私服のリゾートスタッフが出迎えてくれた。ユニフォームが未だ届いていないのだ。ゲストの出迎えも、レストランでのサービスもまだ研修中。ぎこちない所作もオープンまでに完璧なホスピタリティとするよう、また、宿泊した客室に不備がないかの確認も兼ねて、取材関係者や、マネージメントスタッフの家族などが滞在するのもオープン前のリゾートならではだ。このようにして、ゲストを迎える準備が整えられていく。

 島内のメインエリアは、ビーチ沿いに弧を描く1200平米のインフィニティエッジプール沿いにある。レストランは、東京駅前の新丸ビルにも店舗を構えるオーストラリアのスターシェフ、ルーク・マンガンが手がける「ロヌ」を始め、プール沿いの「バザール」には、6つのレストランやバーが並び、隣のレストランのメニューからもオーダーできるようになっている。

左:「オーシャンハウス」のベランダ。プライベートプールと大きなソファがある。
右:「オーシャンハウス」のベランダを撮影する三好さん。この時撮影された写真、撮影のコツは、4月19日発売の『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』のコラムで!

 59棟の客室は、1ベッドルームから6ベッドルームまでの「ハウス」。もっとも小さな客室でも専有面積が200平米以上と広々としている。客室を「ハウス」と呼ぶのは、自宅のようにくつろいでほしいから、というこだわり。モルディブでは初めてという、地上12メートルにある「「ツリーハウス」や、ベッドルームとバスルームがひと続きになっている水上の「オーシャンハウス」など、新しいリゾートデザインが楽しい。

「ツリーハウス」のバスルーム。窓の外には林冠が見える。

 スパは建設前だったため取材することができなかったが、2015年、モルディブでもっとも注目されるリゾートになると確信したのだった。

Amilla Fushi(アミラフシ)
所在地 Baa Atoll, Republic of Maldives
電話番号 +960-660-6444
URL http://amilla.mv/

2015.04.07(火)
文・撮影=たかせ藍沙