#012 Baa Atoll
バア環礁(モルディブ)

上空から見たモルディブの海は水玉模様のよう。

モルディブの海は、無数の惑星が浮かぶ宇宙のよう

 インド洋のモルディブは26の環礁を1190もの島々が形成している国です。

 こんもりとヤシの木々が茂る島を白砂ビーチが縁取り、リゾートの目の前のハウスリーフの先に紺碧の外洋が広がる図が、基本形。ほとんどの島が歩いて回れるサイズで、海面から数メートルの標高しかありません。

 そしてひとつの島にひとつのリゾートしかない、1島1リゾートが主流。ホテル移動で利用する水上飛行機などで上空から島々を見下ろすと、無数の小さな惑星が浮かんでいるよう。これから始まるヴァカンスに胸高鳴る光景です。

リゾートによっては浅瀬に真っ白なサンドバンクのあるところも。(C) Four Seasons Resort Maldives at Landaa Giraavaru

 バア環礁は国際空港のある北マーレ環礁の北西にあり、新空港もオープンしたおかげで、モルディブの中では比較的アプローチしやすい環礁です。そしてここはユネスコ生物圏保存地域。いわば“世界の宝”ともいえる海なのです。

 ユネスコが認定した事由は、海の中に広がるハニファルベイやその周辺の海域。ハニファルベイはベイといっても船のための港ではなく、ちょうど蹄鉄状になった海中の地形(リーフ)を指します。ここに6~10月、マンタが時に数百匹、おまけにジンベイザメも大集結するのです。まさに夢のようなシチュエーション!

6~10月、海面近くに集まるプランクトンを目当てに、マンタが大挙して押し寄せます。 (C) Four Seasons Resort Maldives at Landaa Giraavaru

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2014.06.28(土)
文・撮影=古関千恵子