#337 Lombok Island(ロンボク島、インドネシア)

 前回「サムウェア・ロンボク」をご紹介しましたが、ロンボク島で気になるヴィラがもう1軒、あります。同じく島の南海岸、開業した時期もほぼ同じ。こちらもスタイリッシュなホテルを集めた「デザインホテルズ」の一員です。

 そのヴィラの名前は「イニット・ロンボク」。イギリス英語の“In it”(「だよね?」「~の中で」「その中で」)が由来だそう。

 サムウェア・ロンボクのオーナーのクレアさんに、イニット・ロンボクのリゾート・マネージャーのマシューさんに連絡を取ってもらい、たずねてみることに。

 「いつもならボートで湾を突っ切って行くから近いのだけど、どうもボートがメンテナンス中らしいの。陸路だとかなり遠回りだけど……」とクレアさん。

 大丈夫、大丈夫!

 聞き逃していたのですが、その時、クレアさんは2時間くらいかかると忠告してくれていたもよう。そして、私はロンボク島の道について想像力がかけていました。

 島の内陸側の道を走る途上、島ならではのいろいろなハプニングがありました。細い道をヤギの群れが占拠し、結婚式のおめでたい行列がゆっくりと行進し、家路につく牛追いと牛たちの群れがまさに牛歩の歩みで進み……。路面も、雨が降れば巨大な水たまりができそうな感じ。

 3時間近いロングドライブでしたが、ある意味、地元の素顔が見られた道程。それはそれで良かったのだけれど、イニット・ロンボクにたどりつく頃にはもうサンセットのカウントダウンが始まっていました。

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