俳優デビューのほか、料理コラムでも活躍中

――岡本さんが演じられた依田は、バンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」内で最も冷静な判断が下せる常識人ですが、岡本さんとの共通点がありますよね?

 やっぱり似ているところがありますね。ウチのバンドのヴォーカルもいい意味でも悪い意味でも天然なので、依田の気持ちは分かります(笑)。ドラマーって、みんなの後ろで叩いているわけですから、周りはよく見ているほうだと思います。意識はしてなくても、状況を見てコントロールする役目かと思っています。

――初演技の感想、完成された作品を初めて観たときの印象を教えてください。

 最初は渡辺にいろいろ教えてもらおうと思っていたんですが、依田という役は、なんとなく真っさらな状態で現場に入った方がいいのかなと思って、そうしました。撮影中はとにかくがむしゃらに、ひとつひとつ壁を乗り越えていく感覚でやっていたんですが、ムチャクチャ楽しかったです。だから、クランクアップ直後は「また映画に出たい!」と思っていましたね。でも、完成した映画は、最初恥ずかしくて直視できなかったですし、「一生演技なんてやらへん」と思ったぐらい(笑)。何回か観返すことで、ようやくストーリーが入ってきました。

――また、バンド以外の活動もされていますが、それについては?

 一応ドラマーなんですが、以前にスペースシャワーTVのバラエティ番組「爆裂★エレキングダム!!」のレギュラーとか、WEBマガジンで料理コーナー「男子厨房に立つ」の連載とか、もはや何者か分からなくなっている感じもします(笑)。料理は、図工とか技術と一緒で、モノを作る感覚が好きでやっていたところに声をかけてもらえたんです。料理ってライヴに近いというか、その瞬間、瞬間で味が変化していくこともありますし、日々、音楽ばかりでアタマでっかちになってるところをリセットしてくれて楽しいんですよ。

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2014.11.21(金)
文=くれい響
撮影=中井菜央