この記事の連載

◆水分の取り方

「熱中症対策で、水分をたくさん摂取しなくては!」

 そんな風に考え、思いの外飲み過ぎて、体がだるくなってはいませんか? もちろん、汗をかいた後に適度な水分を摂取することは大事ですが、「飲み方」には注意が必要です。

 冷たい飲み物を一気に飲むと、内臓が冷えて消化機能が落ちてしまいます。特に、氷入りのドリンクは、体の深部から冷やしてしまうので気をつけたいところ。

 水分の摂取は、少しずつ、こまめに摂るのがベスト。体にやさしく染み込むように、ゆっくりと味わって飲んでみてください。

 水分をどう飲むかで、冷えやむくみの感じ方も変わってきます。冷やさず、溜め込まず、適度に潤す。そんな飲み方を意識してみましょう。

◆よく噛む習慣

 忙しい毎日の中で、つい早食いになっていませんか?

 実は「よく噛むこと」は、体のだるさやむくみの対策にもつながる、大切な習慣です。

 しっかり噛むことで、唾液が分泌されて消化をサポートしてくれます。胃腸への負担が減ることで、エネルギーへの変換もスムーズになり、体内の巡りも整いやすくなるのです。

 毎回30回噛まなくちゃ! と気負う必要はありません。まずは、一口目だけでもゆっくり噛むことから始めてみましょう。「今日は少し意識してみようかな」そんな気持ちだけでも体は少しずつ応えてくれますよ。

 食事は体と向き合う時間。よく噛むことが、じわじわと内側からの変化につながっていきます。

2025.07.19(土)
文・撮影=さとうあい