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◆グレープフルーツ

 心身の巡りを整えて、緊張をほぐすグレープフルーツ。ストレスが続くと、気分も体も巡りが悪くなり、体が重く感じたり、心が落ち着かなかったりすることがありますが、グレープフルーツには、その流れをスムースにする効果があります。

 酸味が強く、爽やかな味わいと香りは、気分をリフレッシュさせ、リラックスを促進してくれます。ご自身の好きな香りに触れるだけでも、気持ちの巡りはアップすると薬膳では考えられています。忙しい毎日の中での気分転換にもぴったりですよ。

 グレープフルーツは、半割にしスプーンでそのまま食べるのはもちろん、ジュースやサラダに加えるなどすることで、日常にも手軽に取り入れられます。コンビニスイーツや、飲み物を購入する際の参考にもしてみるといいでしょう。

◆ウイキョウ

 ウイキョウは葉の部分をディルと言って、香りがよく、ハーブとしても知られる食材です。ウイキョウの種は、アジア料理や、エスニック料理などで古くからスパイスとして使われてきました。英語名では「フェンネル」と呼ばれ、株の部分はサラダなどにも使用されます。

 薬膳の効能としては、体のエネルギーの流れを整える食材で知られています。また、胃腸を温める効果もあるので、冷え体質の方で、ストレス対策をしたい方にはおすすめの食材です。

 ピクルスや漬物、サラダやスープの仕上げに振りかけたり、パスタやつくねなどの料理に入れても味のアクセントになります。ハーブティーとしても活用できるので、紅茶などに入れても手軽に使うことができます。独特のスパイシーな香りが加わることで、いつもの食事や飲み物が少し特別なものに感じられますよ。

2025.04.08(火)
文・撮影=さとうあい