暮らしの中に美しい布を
既製品のベッドカバーの布は私には重たいものが多く、軽さも布選びのポイント。これはミナ・ペルホネンのデザインのもので、軽いけれど織りがしっかりしている布だから布団からずり落ちない。
うちにはたくさんの布があります。学生時代にテキスタイルを学んでいたこともあり、昔から旅に出るとその土地の織物を買い求めたり、古道具屋や雑貨店に雑多に積まれた布の中から私好みの布を掘り出したりしてきました。それも国内だけでなく、パリや南仏、北欧と、海外でも蚤の市や生地屋さんで見つけて連れ帰ってきたものもあります。家で使う分はもう足りててもつい手が出て……。お店で使えるので救われていますが、美しい布に弱いのです。
気に入った布に巡り会ったとき、ガンガン洗濯できるかな、って一度冷静に見極めます。洗濯できないなーって思ったら、ほぼ却下。特別なコレクションでなく、生活に根ざした日用品として、私は美しい布とつきあいたいのです。
買う寸法は「2メートル60センチ」と決めています。使う目的が明白にあるときはまた別ですが、だいたいの場合は「何かに使えそう」と思って買うことが多いから。「2メートル60センチ」の寸法があれば大きめのテーブルのクロスにも間に合うし、余りが出たらコースターにして。はぎれも捨てません。

文・構成=おおいしれいこ 撮影=石村由起子
