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島の滋味あふれる食材と地酒を揃えた「菜の花」

 2024年4月にオープンしたばかりの「菜の花」は、昨年末まで東京・上野桜木で「上野桜木菜の花」として営業していた名店。もともとは1995年に宿根木にて開業した和食店で、今回のUターンをきっかけにゲストハウス+レストランとして再スタート。

 自家栽培無農薬野菜にこだわり、米や味噌、ポン酢果汁果物などを使用した田舎料理で、ディナーはアラカルトとコース2種でおもてなし。ほとんどの野菜が隣の畑で収穫されたもので、味噌の原料となる大豆など、店主・石塚忠博さんの母親「かずえばあ」が手がけています。

 席がゆったりと配されているので、シックで落ち着いた雰囲気のなか、くつろぎながら食事が楽しめます。また、酒場の宿だけあって、佐渡の地酒を中心に焼酎、シャンパン、ワイン、ウイスキー、シェリーなど豊富なお酒のラインナップ。それでは、ディナーコースをざっとご紹介しましょう。

 一品、一品、丁寧に説明をいただき、目と舌を楽しませてもらえる贅沢。何より無農薬の野菜だけでなく、お米や柑橘、わかめ採りまで、仕入れ先はほぼ「かずえばあ」だったことに驚きます。今年80歳になるそうで、まさにスーパーウーマン!

菜の花

所在地 新潟県佐渡市宿根木164
電話番号 080-7697-3209
営業時間 17:00~22:00
https://www.seikuro.com/projects-8

2024.08.05(月)
文=大嶋律子(giraffe)
写真=釜谷洋史