目も舌も満たされる美味に出合える佐渡島
3年に1度、「さどの島銀河芸術祭」が開催される佐渡島はアートも盛んです。さどの島銀河芸術祭がない年でも気軽にアートに触れることができるスポットも点在。
また、島という限られた土地にもかかわらず、食文化はじつに豊か。天然の素晴らしい食材を生かしたハイレベルな食を展開するレストランなど、「食と芸術」を堪能する旅をご案内します。新潟市も織り交ぜて、「美食とアートに酔いしれる新潟・佐渡旅」をたっぷりとどうぞ。
» 両津港からすぐ。ふらっと立ち寄れる「あいぽーと佐渡」
» のどかな世界に浸りながら「caMoco café 湖ASOBi」でパスタランチ
»「両津カトリック教会」にみる、クラシックの美
» 商店街の日常をさりげなくアートで彩る「TAACHI」
»「La Plage」のフレンチを目当てに島を訪れる価値あり
» 佐渡の自然に包まれる「Ryokan 浦島」
»「Ryokan 浦島」の朝ごはんで至福のひととき
» 伝統が織りなす、日本の建築美「蓮華王山 妙宣寺」
» とびきりおいしいランチなら「LA PAGODE」でゆっくりと
» 日本海に響かせたい現代音楽家テリー・ライリーの《Wakarimasen》
» 佐渡島唯一の“エモい”映画館「ガシマシネマ」
» 快適な島旅を体感できる「on the 美一」にステイ
» 進化する“和発酵フレンチ”「SEISUKE next door」でディナータイム
» ワイン造りの真髄に触れる「カーブドッチ」のワイナリーツアー
» ちょっと寄り道して、わらアートまつりへ
» モダニズム建築の空間「新潟市美術館」で前川ワールドにどっぷり
»「美食とアートに酔いしれる新潟・佐渡旅」2泊3日モデルプラン
【DAY.1】
両津港からすぐ。ふらっと立ち寄れる「あいぽーと佐渡」へ
両津港に到着したら早速アートスポットに足を運んでみましょう。歩いて5分ほどの位置にある「あいぽーと佐渡」は、誰でも立ち寄れるインフォメーションセンター。多目的ホールを中心に、催事スペース、調理室、会議室などがあり、写真展やイベント、マルシェなどが開催されます。
さどの島銀河芸術祭の開催時期は会場にもなっており、1階にはフランス人作家のシャルル・ムンカ氏の作品展示も。凸凹の上に紙をのせ、擦ることで素材のテクスチャーをそのまま写し取る「フロッタージュ」という技法を使った作品は、自然が生み出す模様の面白さや、人の手で掘られたさまざまな彫刻の形状を楽しめます。
あいぽーと佐渡(佐渡インフォメーションセンター)
所在地 新潟県佐渡市両津夷384-11
電話番号 0259-67-7633
営業時間 8:30~17:30
https://www.city.sado.niigata.jp/site/i-port
のどかな世界に浸りながら「caMoco café 湖ASOBi」でパスタランチ
さくっとアート鑑賞をしたら、加茂湖のほとりにある眺めのいい場所でランチタイム。
「caMoco café 湖ASOBi」は、築50年ほどの舟小屋を改装したカフェレストラン。店内の大きな窓からは、加茂湖と大佐渡山脈を一望でき、穏やかな景色とともに、地元産食材を活用した料理を味わうことができます。
パスタやラザニア、プレートランチといったランチメニューから、「佐渡産魚介とオリーブのトマトソースパスタ」をチョイス。じつはオーナーが牡蠣漁師ということもあり、冬場から春先にかけては、加茂湖産の牡蠣を使ったメニューが登場するそう。
佐渡は県内唯一の養殖牡蠣産地。汽水湖と呼ばれる海水と淡水が混ざった水質の加茂湖では、エサになるプランクトンも豊富。臭みがなく、おいしい牡蠣が育ちます。
採れたてプリプリの牡蠣を使った料理はもちろん、寒ブリやサーモン、サクラマスといった四季折々の佐渡食材を堪能できるのも魅力。店内には、アート作品の展示やグッズ販売もあり、身近なアートを楽しむことができます。
caMoco café 湖ASOBi
所在地 新潟県佐渡市原黒553-28
電話番号 0259-67-7467
営業時間 11:30~16:00、18:00〜21:00
定休日 水・木曜
https://camoco.cafe
2023.12.19(火)
文=大嶋律子(giraffe)
写真=鈴木七絵