澄んだ空気が見せてくれる、出合いたい風景
色づく秋の山を堪能するなら佐渡島へ。標高1000m級の山々が連なる大佐渡山地では、海にせり出したような独特の地形ならではの眺望と植生に出合えます。
絶景を目にしつつ、野鳥のさえずりに耳を傾け、落ち葉を踏みしめる。澄んだ空気を吸いながらゆっくりと過ごす島時間は、単なるキャンプやトレッキングとは一線を画す体験ができるはず。1泊目はテント泊、2泊目は高原ロッジと、「佐渡の大自然にどっぷり浸るアウトドアの旅」をご紹介します。
» 両津港の目の前にある「すしの魚秀」
» キャンプ用品もトレッキング用品も揃う「佐渡アウトドアベース」
» 朝早くから営業している人気のコンビニエンスストア「ハーティウッズ」
»個性的過ぎる、地元スーパー「ショッピングプラザキング」
» 佐渡の“頑固者”がつくる「へんじんもっこ」
»手軽にキャンプ体験「佐渡あてびキャンプ場」
»島民の憩いの山「ドンデン山」
» 両津湾を眺めながら過ごせる「ドンデン高原ロッジ 自然リゾート」
【DAY.1】
両津港は佐渡島の玄関口。ターミナル近くには商店街や食事処もあります。船を降りたら、まずは港近くでおいしいものを食べましょう。それも佐渡旅の醍醐味のひとつ。
両津港の目の前にある「すしの魚秀」で、海のパワーをいただきます
両津港ターミナルから歩いてすぐ。わざわざ目指して足を運びたいのが、絶品の握り寿司が味わえる「すしの魚秀」。この地で50年の暖簾を守り、観光客はもちろん地元のファンも多いお寿司屋さんです。
魚市場は目と鼻の先。毎朝店主が「その日一番のいいネタを競り落とす」ことにこだわりを持ち、日本海の恵みが凝縮された地魚を取り揃えています。看板メニューの「佐渡の地魚にぎり」は、そんな店主の目利きと素材に合わせた仕込みによって、最高の状態で供する厳選7貫をセットにしたひと皿。
この日は、ヒラメ、南蛮エビ、バイ貝、イカのワタ入りなどが並び、その鮮度とボリュームに圧倒。なかでも名物のイカのワタ入りは、ワサビの代わりにイカのワタ(肝)の醬油漬けを挟んだ絶妙な味わいで、ワタの苦味とイカの甘みに思わずうっとり。嚙むほどに旨みが増すお米は、佐渡の棚田で育てたコシヒカリを使用。地魚の質を引き出す、熟練の技に舌鼓を打ったら、アウトドアのショップを覗いてみましょう。
すしの魚秀
所在地 新潟県佐渡市両津夷136
電話番号 0259-27-5610
営業時間 9:00~14:00、夜は完全予約制(前日17:00までに予約が必要)
定休日 水曜(ほか不定休あり)
https://sushi-uohide.com
キャンプ用品もトレッキング用品も揃う「佐渡アウトドアベース」
夏篇でもご紹介した「佐渡アウトドアベース」は名前の通り、佐渡のアウトドアの拠点。手ぶらで来島しても外遊びを楽しめるレンタル品が充実しているので、うっかり忘れ物をしても大丈夫。佐渡までキャンプ道具を持参するのは大変という場合でも心強いショップです。
2人用から5・6人用のテント、焚き火台、チェア、テーブル、ランタンといったキャンプ用品がレンタルでき、トレッキング用品であれば、シューズ、ウェア、ポール、バックパックまでラインナップ。また、更衣室やシャワールームも完備されているので、外遊びの後に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。
佐渡アウトドアベース
所在地 新潟県佐渡市両津夷271-1
電話番号 0259-58-8081
営業時間 9:00~18:00
定休日 火曜
https://gotosado.com/outdoorbase
2023.11.18(土)
文=大嶋律子(giraffe)
写真=鈴木七絵