●恋愛リアリティ番組における自身の立ち位置
――そこでグランプリを受賞し、続く「男子高生ミスターコン2017」に出場されます。
「高一ミスターコン」では自分のキャラクターをアピールしたり、3,000メートル走のような出された課題にチャレンジするものでした。有難いことにSNS審査で、グランプリをいただくことができました。
その後の「男子高生ミスターコン」ではダンスボーカルの課題に挑戦しました。応募の動機は「自分はどこまでいけるのか?」という好奇心からでしたが、ライバルといえる存在が増えていくにつれて、「この人たちに負けたくない!」というハングリーな気持ちの方が強くなっていったと思います。
――高橋文哉さんが受賞したグランプリに続く、準グランプリを受賞され、現在の事務所に所属されます。
事務所に入れることができて光栄だったのですが、その後マネージャーさんと話したときに、この先、自分がやりたいことがないことに気付き、大きな壁にぶつかりました。「歌なのか、ダンスなのか、演技なのか?」ということも分かりませんでしたし、自分にあまり知識がないことも分かりました。
その後、目の前のことをがむしゃらにやり始めていくうちに、舞台(「絶響 MUSICA THE STAGE」)のお仕事があり、それをきっかけに「演技をやっていきたい」と思うようになりました。
――その舞台の前年となる19年にはAbemaTVの恋愛リアリティ恋愛番組「オオカミちゃんには騙されない」に出演。恋をしないオオカミだった鈴木ゆうかさんを一途に恋する年下男子として注目されます。
「Popteen」でモデルをやらせていただいたことをきっかけに、出演させていただきましたが、最年少メンバーだった自分も含め、番組に対して望む気持ちがそれぞれ違っていました。そのなかで、「この番組をステップに頑張っていきたい自分は、どういう立場でやっていけばいいのか?」ということを考えていました。
でも、そんな簡単にできることではないし、視聴者の方の受け取り方もそれぞれ。そこで芯を持って、目の前のことに向き合い、頑張ることを学びました。そこに気付いてから、鈴木ゆうかちゃんに向き合う気持ちが、さらに変わったと思います。
2024.02.09(金)
文=くれい響
撮影=今井知佑