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 2月14日のバレンタインデーに向け、ホテルやチョコレートブランドから渾身のチョコレートが続々と発表されています。希少なカカオを使ったものや、SDGsを意識した地球にやさしいアイテムなど、今年は特にバリエーション豊かなチョコレートがずらり!

 大切な人やお友だち、もちろん自分へのご褒美にも。ひと口で幸福感に満たされる2024年のバレンタインチョコレートをご紹介しましょう。


チョコレート好きなら必ず食べたい憧れの味

 1977年パリのフォブール・サントノレ通りに誕生した、歴史あるチョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」。「ガナッシュの魔術師」と称えられる創始者ロベール・ランクス氏は、コーティングを極薄くすることでガナッシュ自体の繊細な味わいとなめらかな口どけを感じられるチョコレートを提案。多くのファンを魅了しつづけています。

 また、ランクス氏の右腕として長年活躍し、現在のメゾンを指揮するニコラ・クロワゾー氏は、「フランス国家最優秀職人章(M.O.F.)」ショコラティエ部門の称号を持つ実力派です。

 クロワゾー氏がつくる今年のバレンタインコレクションのテーマは「ボンジュール パリ」! パリのフォブール 225番地、フランソワ プルミエ 52番地、マドレーヌ 8番地、セーヴル 19番地など、各所にあるラ・メゾン・デュ・ショコラの店舗を巡って楽しむような、バレンタインコレクションが登場しました。

 ギフトボックスのパッケージは、楽しげなパリの日常を描くことで知られるイラストレーター、シャルロット・デュジュール氏によるもの。パリの街を象徴するエッフェル塔や凱旋門、カフェテーブルが描かれています。

 よく見るとカフェテーブルの上には、メゾンで人気のエクレールや、ショコラのギフトボックス、傍らにはショッピングバッグも描かれていますよ。4種の甘美なショコラで、まるでおいしい宝探しのようにパリを巡りましょう。

◆225 FAUBOURG フォブール225番地

 創業地であるフォブール 225番地をイメージしたショコラは、オーガニックのマダガスカル産カカオ74%のプレーンダークガナッシュ。心地よい酸味のあとに、カカオの香りをクリアに感じる、澄んだ味わいです。

◆52 FRANCOIS 1er フランソワ プルミエ 52番地

 極なめらかなアーモンドペーストの中にダークガナッシュを加えて仕上げたハート形のショコラ。とろけるような口どけのあと、アーモンドのナッティな香りがぐんと広がります。

◆8 MADELEINE マドレーヌ 8番地

 カシューナッツが持つ甘みをいかした、ザクザク、カリカリと小気味よい食感が軽快なミルクプラリネ。ゲランドの塩の粒感を加えることで甘みのバランスを整えた、いつまでも味わいたくなる軽やかでミルキーな味わい。

◆19 SEVRES セーヴル 19番地

 イチゴ風味の薄いチョコレートを上下に重ねミルクチョコレートでコーティングした、イチゴのピュレを用いたダークガナッシュ。かみしめるほどに、イチゴの酸味と華やかな香りが広がります。

 これら4種類のバレンタイン限定チョコレートは「ボンジュール パリ」の4粒入2,592円、8粒入4,212円、15粒入6,588円と、「ハート ギフトボックス」S1(14粒入)6,966円、S2(45粒入)16,092円に含まれています。

2024.02.01(木)
文=下井美奈子