この記事の連載

 2月14日のバレンタインデーに向け、ホテルやチョコレートブランドから渾身のチョコレートが続々と発表されています。希少なカカオを使ったものや、SDGsを意識した地球にやさしいアイテムなど、今年は特にバリエーション豊かなチョコレートがずらり!

 大切な人やお友だち、もちろん自分へのご褒美にも。ひと口で幸福感に満たされる2024年のバレンタインチョコレートをご紹介しましょう。


ガストロノミーの巨匠が手掛けるチョコレート

 フランス料理界の巨匠、アラン・デュカス氏が手掛けるパリ発のショコラトリー「ル・ショコラ・アラン・デュカス」。

 東京・日本橋のチョコレート工房はブティックのほか、工房の様子を見ながらショコラを使ったデザートを楽しめる「ル・サロン」も併設されています。

 すべての商品に、パリ工房でカカオ豆から作られたクーベルチュールを使用し、日本橋のチョコレート工房で製造。アラン・デュカス氏の「良質な素材を厳選し、その素材のもつ個性を十分に引き出す」という料理哲学のもと、カカオ豆を厳選し、それぞれのカカオ豆の香りや風味を引き出しています。

幾何学デザインのハート形チョコレートが主役

 2024年のバレンタインは、限定フレーバーを含む「ペピクール」が登場。。「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の象徴である幾何学デザインが印象的なハート形のチョコレートです。素材の香りを生かしたフレーバーは3種あり、限定ボックスに詰め合わせられています。

◆ライム&ココナッツ

 キュンと爽やかな酸味のライムのガナッシュと、ココナッツの食感を感じるプラリネを、カカオ75%のビターチョコレートで包んだ日本限定の味わい。カカオの力強さに負けない、ライムのフレッシュな香りが印象的です。

◆パッションフルーツ&ココナッツ

 トロピカルな香りが広がるパッションフルーツのガナッシュとココナッツのプラリネを、マダガスカル産カカオ45%のミルクチョコレートでやさしく包んだボンボンショコラ。爽やかさと、まろやかさのバランスが絶妙な逸品です。

◆アーモンド

 ザクザクとした食感で、かみしめるほどにアーモンドの旨味と香ばしさが広がるプラリネを、ビターチョコレートとミルクチョコレートのマーブルで包んでいます。カカオとアーモンドの、ナッティな香りが重なる深みのある味わい。

 どれも甘さが抑えられているため、カカオ豆やフレーバーがもつ素材の香りをダイレクトに感じ、後味がすっきり。カカオ豆がもつ、力強い香りが引き立つボンボンショコラは、キレのある味わいです。

2024.02.06(火)
文=下井美奈子