この記事の連載
新年を迎えて気分一新! ヘアもちょっと変えてスッキリしたい、または雰囲気を思いっきり変えたい。そんな大人の女性にちょうどいいお洒落なヘアスタイルをご紹介。
紹介するのは、くせ毛、爆発、ぺたんこ……などなどの髪の悩みを解消しながらも、今っぽくてコンサバ過ぎないスタイルを作り出す、代官山のヘアサロン・Srawのディレクター、柳亜矢子さんのスタイル。
「くせ毛活かしの天才」と呼ぶファンもいるほど、その人の髪質に合っていて再現性が高く、そしてお洒落なスタイルを数多く作り出しています。今年はちょっと変えてみたい。そんな気分にぴったりのスタイルをぜひ見つけて。
#1 潔くて色香も備えたベリーショート
思いきりのいいベリーショートですが、女性らしさが漂う秘訣は、顔回りや襟足のディテールへの繊細なこだわりがあるから。
実はトップから多少レイヤーが入っていて、前髪も一直線ではなく、ザクザクとしたラインで隙間をつくることで、面で見せるショートと違い、ラフで動きのあるショートヘアに仕上がります。
また前髪からサイドへつながるラインに丸みを持たせるようにカットし、耳回りも毛先がわずかに耳にかかるくらいの長さにすることで、モード過ぎない柔らかいニュアンスが出ます。同じく襟足も、少し毛流れの感じがわかる程度残してカットするのが肝です。
ベリーショートに初挑戦したい人にもオススメ。
オーダーとスタイリングのポイント
前髪は眉上、バックは襟足の高さでカットするベリーショート。トップから中間まである程度レイヤーを入れ、表面に動きが出るようにする。前髪もラインで作るのではなく、ハサミを縦に入れながらザクッとカットして不揃いに。モデルの方の地毛は多少のくせありなので、直毛の人は先にパーマをかけた方が決まりやすい。
きれいに整え過ぎず洗いざらしくらいの方が雰囲気が出るので、スタイリングは、朝セミウェットの状態にしてバームをつけて、やや動きを出す程度でOK。ブローしてきれいに面を整えてから崩すなどのスタイリングは不要。
YANAGI’s Point
「ボーイッシュなショートを、あえて女性らしく見えるように」というコンセプトのスタイルです。耳がすべて表に出るようにカットしたり、襟足を刈り上げたり、パツッと一直線にしたりするとメンズライクになり過ぎるので、毛先にニュアンスが残せるくらいの長さで肌に沿わせるように残すのがコツ。長さが短いので清潔感があり、ピアスやイヤリングなどのアクセサリーもよく映える、大人の女性向けベリーショートです。
2024.01.18(木)
文=斎藤真知子