この記事の連載

 気軽にトライしやすいミディアムレングスは依然として大人気。長さは大きく変えずに、顔周りのデザインやカラーで雰囲気を変えたいというリクエストも多いのだそう。

 また、近年「誰々さんのようにしたい」というようなオーダーは少なく、スタイルもカラーも、その人その人に似合うスタイルにしたいとの声が目立つのだとか。自分の顔立ちや肌色に合う“私だけのヘアスタイル”探しの参考にして!

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#1  個性を出せる、子供にならないマチルダボブ

 あごラインのレングスが定番のボブスタイルを、あえてあごより上のリップラインくらいでカットした個性を出せるスタイル。色も地毛そのままではなく、地毛よりやや濃いくらいのブラックを入れることで、モードな雰囲気がプラスされ、よりこのスタイルを引き立てます。

 前髪をあまり薄くせず、またギリギリ眉にかかるか眉下くらいの長さにすることで、子供っぽさも回避。ミディアムやロングを続けてきてそろそろカットしたいけれど、完全なショートヘアにする勇気が出ない人にもオススメの、センスよく見せてくれるスタイルです。

オーダーのポイント

 レイヤーなし、前髪アリのボブスタイル。サイドが水平~やや前下がりで、リップラインくらいの長さになるように。前髪はシースルーバングではなく、ある程度奥から厚みを付けて作る。ボリュームが出づらい髪質の場合は、ハンドブローで乾かしてから軽いテクスチャーのオイルを全体に。逆に毛量が多くボリュームが出やすい場合は重めのオイルを全体に伸ばし、上から下へ向けてドライヤーで乾かしてタイトに仕上げて。

似合うのはこんな人!

 丸顔型、面長型、卵型、逆三角形型。髪質はそんなに問わない。黒が濃厚なので、ブルベ肌また色白の方が映える。

避けた方がいいのはこんな人!

 エラ張り型。クルクル巻くようなくせ毛。カールが付きにくい直毛の場合は、ベースにパーマをかけた方が雰囲気を出しやすい。黄みが強いイエベ肌の場合は真っ黒でなく、もう少しブラウンに寄せた方がベター。

カラーのポイント

 明度が3~4レベルのブラックを全体に入れる。

このヘアスタイルを担当したのは…

PEEK-A-BOO AVEDA GINZA SIX
ディレクター/副店長・片山翔太

ショートスタイルが得意です。初めての方でも不安にならないように丁寧なカウンセリングを心がけています。似合わせにも自信があるのでイメチェンやショートにしたい方は、ぜひご相談下さい。
Instagram:@peekaboo_shota_katayama

2023.04.05(水)
文=斎藤真知子