この記事の連載

 昨年から引き続き、髪の内側にカラーを入れるインナーカラーや、かなりトーンの明るいハイライトを入れるスタイルが年代やレングス問わず大人気。多くの人がお洒落なデザインカラーを楽しんでます。

 人気の理由のひとつは、ブリーチ剤やカラー剤の劇的な進化。昔のイメージよりも髪を極端に傷めずに、かえってカラー後の方がツヤツヤになるような仕上がりになるのです。

 インナーカラーや耳元のヘアを筋状に染めるイヤリングカラーなど、カラーの表現の幅も劇的に広がり、さらにその人の肌色、顔立ちに合ったカラーを見極めてくれるプロも増えた今が、実はカラーヘアの試しどき!

 この春ぜひトライして、気分一新してみて。

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#1  アレルギーがある人にも優しい、ハイライトのみのお洒落ロング

 一見とても手がかかった複雑なカラーヘアに見えるけれど、実は、ハイライトをインナーカラーとしてデザインして入れているだけのお洒落ロング。

 モデルがカラー剤にアレルギーがあるため、通常のカラー剤は使わず、根元までは付けないハイライトのみで仕上げています。前髪にもハイライトが入っているのがポイント。

 ハイライト部分に、さらにオレンジなどのカラーを入れても良いし、ある一定のレベルまで色が抜けた、ペールイエローのような色が好みの場合は、そのままでもOKです。

カラーオーダーのポイント

 トップ、つむじ周りなどの分け目の部分は、一番表面の一線目には入れず、その内側から多めにハイライトを入れる。そうすると伸びてきた時の“プリン”が気にならず、また白髪ともなじませやすい。モデルのハイライト以外の部分は地毛の色なので、元の髪色がかなり黒い場合は、一度明るめのブラウンなどのカラーを入れた方がベター。

似合うのはこんな人!

 全顔型OK。ある程度くせがある髪も似合う。面長型やエラ張り型の場合は、顔周りのレイヤーの長さや量で調整を。肌色もさほど問わないけれど、イエベの場合はハイライト部分に暖色系を入れるなど、色で調整するのがオススメ。

避けた方がいいのはこんな人!

 カールが定着しないくらいのストレートヘアの人。もし試すなら、髪に動きが出ないとハイライトが効果的に見えづらいので、ベースにパーマをかけた方がベター。

ヘアスタイルのポイント

 顔周りに多めにレイヤーを入れたウルフロングスタイル。モデルは胸近くまで長さがあるけれど、ミディアムレングスくらいでも再現可能。前髪をあまりパッツリ揃えず、毛先をややランダムにする方がハイライトの効果が生きる。

このヘアスタイルを担当したのは…

アヴェダ ライフスタイル サロン&スパ 南青山
シニアスタイリスト・伊藤拓己

お客様の雰囲気、骨格、髪質、ファッション、トレンドに合わせてベストなスタイルを提案させていただきます。ヘアスタイルで迷われている方はぜひお任せください。
Instagram:@aveda_ito

2023.04.05(水)
文=斎藤真知子