この記事の連載

 ショートよりも気軽にトライしやすいミディアムボブ&ミディアムヘアは、ショートより無難な代わりに個性は出しづらい? そんなことありません! 前髪の有り無し、髪の質感、カールがあるかどうか、などによって印象が大きく変わるし、バリエも豊富なレングス。気分と好みに合うスタイルをぜひ見つけて。

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#1  重め前髪+前下がりのひと味違うモードなボブ

 “重め”がキーワードのカッコいいボブスタイル。前髪をかなり奥から取って重ために作り、目の上ギリギリでカットするのと、バックからサイドのラインを、あご先に揃えた前下がりに作るのがポイント。

 またストレートのスタイルを維持するためには、夜の間にきっちり100%髪を乾かすことが重要です。お風呂上がりに、洗い流さないトリートメントで、オイルではなくクリームかミルクタイプのものを髪全体にしっかり塗布し、成分を髪の内側に入れ込んでから乾かします。

 8割がた乾いたらその後ストレートアイロンで伸ばしながら、前髪、サイド、バックをそれぞれセット。やや手間に思えるかもしれませんが、実は夜のうちにアイロンまでして仕込んでおくと寝ぐせもあまりつかず、朝に寝ぐせと格闘せずにすむのです。多少の手間の甲斐がある、お洒落で個性を出せるスタイルです。

似合うのはこんな人!

 どの顔型もOK。直毛・ハリ、コシのある髪質。多少のくせ毛の場合はストレートパーマをかければ再現しやすい。

避けたほうがいいのはこんな人!

 カールの強すぎるくせ毛。

オーダーのポイント

 前側に合わせてバックのラインをカットするので、先に前側の長さを決める。モデルはあご先とぴったり同じ長さ。もう少し長い方がよければ先に伝えて。また、前下がりの角度が強いほどモード感、シャープ感が増すので、もう少しナチュラルな印象にしたければ平行なラインに。前髪はキープするなら、2週間程度の間隔でカットすること。

カラーのポイント

 モデルは地毛の黒。“黒”が強いほどモード感が増すので、ブルーブラックなどをプラスすると、よりモードでクールな印象に。逆に黒過ぎると肌色とのバランスが悪い人や、モード感をやや弱めたい場合は、もう少し明るいブラウン系のカラーにする。

このヘアスタイルを担当したのは…

アヴェダ ライフスタイル サロン&スパ 南青山
スタイリスト・Mei

髪型を変えると心が変わる気がします。私は髪型だけを整えるのでなく、心も一緒に整えて、リフレッシュした新しい気持ちで帰っていただきたいと思っております。アヴェダにぜひそのお手伝いをさせてください!
Instagram:@mei_aveda

2023.01.11(水)
文=斎藤真知子