この記事の連載

 カラフルヘアの選択肢が広がる一方で、黒髪やダークブラウンなど、暗めカラーを選ぶ人も意外に多く、ヘアカラーのトレンドは二極化しています。

 ただ、暗めといっても、黒髪なら、単に地毛を生かすというよりも、青みや紫を足したブラックでしっかり染めることでツヤ感や透明感を上げたり、インナーカラーで遊び心を出すなど、ひと手間プラスするのがトレンド。次の髪色チェンジの参考にして!

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#1  計算して作り込まれたナチュラルブラックロブ

 「地毛でしょ?」と思いきや、ブリーチされた状態の髪に、計算されたブラックを入れて作られた、ツヤ感のあるナチュラルブラックロブ。明度のレベルをかなり下げ、ブルー、バイオレットも少しずつミックス、という緻密な算段があったうえで実現したカラーです。

 しばらく明るいカラーを続けていたけど、「ちょっと飽きたし雰囲気を変えたい」という人は、そのままの状態にいきなり黒を入れるよりも、一度ブリーチしてからの方が、こうしたツヤとニュアンスのある黒髪を楽しめます。

カラーオーダーのポイント

 明度が3、4レベル前後くらいの、ブラック×ブルー×バイオレットを入れる。ブルーが強すぎると黒々とし過ぎてしまうので、ナチュラルさが出るよう、入れすぎないように調整を。黒髪だけど、カラーヘア用のシャンプー&コンディショナーでセルフケアすると色が定着しやすく、持ちもいい。

似合うのはこんな人!

 卵型、丸顔型、エラ張り型さんはOK。ストレートヘア、多少のくせ毛もOK。寒色系の入った黒なので、ブルベ肌の方がより髪の黒が引き立つ。

避けた方がいいのはこんな人!

 前髪が長めで顔が全面的に出るスタイルなので、面長型はそのまま真似ないほうがよい。試す場合は前髪を短めに作るとベター。ほかに、クルクルになるくせ毛。また毛量が多く硬い髪だと、重く見える可能性が。

ヘアスタイルのポイント

 鎖骨レングスで長さを揃え、レイヤーもナシで切りっぱなしに。前髪のみ鼻から唇ラインで長めに作る。スタイリングは、オイルを軽く全体に塗布してからヘアアイロンで伸ばすと、ツヤ感がより高まる。

このヘアスタイルを担当したのは…

アヴェダ ライフスタイル サロン&スパ 南青山
カラーアーティスト・山本 隼

カラーの悩みはお任せ! ハイライトなどのデザインカラーや外国人カラーが得意。気分を変えたい時や季節に合ったカラーリング、お客様お一人お一人のライフスタイルに合ったパーソナルカラーを提案させていただきます。
Instagram:@aveda_j

2023.04.05(水)
文=斎藤真知子