焼き立てのラムチョップ! ほろほろ柔らかいラムシャンク!

ニュージーランドからチルドで直輸入されるグリーンマッスル。写真のワイン蒸し(¥1600)のほか、マリネやサラダでも楽しめます

 メニューの大半はニュージーランド産仔羊肉を使った料理ですが、前菜の目玉は「グリーンマッスル」料理だとか。貝殻の形がムール貝(マッスル)とそっくりで、色が緑がかっていることから「グリーンマッスル」と呼ばれるこの貝は、正確にはムール貝そのものではなく、ムール貝の近種だそうです。試しにワイン蒸しをいただいてみると、ムール貝よりも身が締まっていて歯ごたえがあります。いかにもヘルシー! な美味しさで、白ワインが進みます。

 羊料理のほうは、シンプルな塩・コショウ味の定番「ラムチョップのグリル」をはじめ、チーズ入りのパン粉を付けて揚げ焼きにした「ラムチョップ・ミラネーゼ」、「ラムシャンク(スネ肉)のポトフ」「タジーン(モロッコ風のトマト煮込み)」など、いろいろ。メニューの選択に迷いますが、やはりラムチョップを食べずには帰れません! というわけで注文し、焼き立てをパクリ。これを食べると私はいつも「塩・コショウで味付けしただけなのに、なぜこんなに味わい深いの!?」と思ってしまうのですが、これこそ生後4~6カ月のスプリングラムの美味しさというものなのでしょう。極上の羊肉が収まったおなかが、ほんわか温かくなってきた気も!?

 他にももう1品、ということで注文してみたのは「ラムシャンク(スネ肉)のクスクス」。じっくりと煮込まれたスネ肉は口の中でホロホロとくずれるような食感で、ラムチョップ以上にあっさりした味わいでした。スープの旨みが染みた野菜もたっぷりで、心も温まるやさしい美味しさ。もちろんカラダはもうポカポカです。

ラムシャンク(すね肉)のクスクス(¥2400)

 本店の「ワカヌイ」はデート仕様の華やかなレストランですが、「ワカヌイ ラム キュイジーヌ ジューバン」は女子会もできそうな雰囲気が魅力的。カウンターでは1人でサクッとラムチョップ&ワイン……という使い方もできそうです。

 外の寒さは、まだまだ続きそう。アナタも羊料理で温まってみませんか?

ワカヌイ ラム キュイジーヌ ジューバン
WAKANUI LAMB CUISINE JUBAN

所在地 東京都港区麻布十番4-4-1 ツイン一の橋2号 地下1階
電話番号 03-3451-5933
営業時間 17:00~22:00ラストオーダー
定休日 日曜日、祝日

小松めぐみ (こまつ めぐみ)
東京都生まれ。食い道楽の親の影響で、10代半ばにして料理に目覚める。大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスに。2000年に独立し、主に雑誌で飲食関連の記事を編集している。

Column

小松めぐみの“キレイになれる”レストラン

食べてキレイになれる一皿、見て美意識が刺激される一皿や、そこに行くためにはキレイにしなきゃと思えるレストラン。キレイのモチベーションを高めるお店や料理を、フードライター歴13年の著者がご紹介。

2014.01.29(水)