体に優しくて美味しいものを届ける、新しいスタイルのレストラン

アンチエイジングレストラン・リール
メニュー名:ランチセット

 あっという間に師走も下旬。1年を振り返れば、2014年もいろいろありました。キレイになるためにしたことといえば自宅でつくる料理の8割を野菜料理に変更したことぐらいですが、これは意外に肌に効いた様子。始めたばかりの頃は月1で通っているエステの先生に『お肌の調子がよくなりましたね!』と褒めていただけたほどです。しかし徹夜や深酒で「キレイ」をないがしろにした日も少なくありません。「もっと頑張れるで賞」という文字が浮かんできます。反省モードに入ったら、キレイになれるレストランへGO! というわけで、白金高輪から徒歩7分の「アンチエイジングレストラン・リール」へ行ってきました。

 お店があるのは三田ハウスという大型ヴィンテージマンションの1階。13時に到着すると店内はほぼ満席で、ランチ休憩中の会社員や地元の奥さまなど、常連風の人々で賑わっています。

 オーナー兼シェフの堀知佐子さんは、料理番組や雑誌でも活躍しているアンチエイジング料理のスペシャリスト。管理栄養士・食生活アドバイザー・ミールプロデューサーであり、大田区では「ル・ヴェルデュリエ」というヘルシーフレンチも営んでおられます。そんな堀さんが「体に優しくて美味しいものを届ける、新しいスタイルのレストラン」として2008年にオープンしたのが、このお店。“医食同源”をコンセプトとし、栄養バランスと素材に深くこだわっているそうです。

 さて、注文したのは、サラダ、パン、メイン、コーヒーor紅茶がつくランチセット。サラダとパンとお茶はセルフサービスで、キッチン前のビュッフェコーナーに取りにいきます。

 メニューに「効用」が書かれているのも特徴で、たとえば黒板に書かれたメイン料理の「鯛のソテー」は、「コラーゲンいっぱい美肌メニュー」。ほかにも「疲労を回復しデトックスに効果的なメニュー」や「免疫力UPメニュー」など、魅力的なコピーが目に入ります。化粧品は効能書きを読んで“効く”と信じるとプラシボ(偽薬)効果が生まれ、化粧品の効果が高まるなどと言われますが、それが本当ならば医食同源のメニューも効用を読むことで効果が高まりそうです。

ランチのビュッフェからピックアップした前菜の一例。タマネギのスープ煮、ゴボウのピクルス、ヒジキ、トマトサラダ。

2014.12.29(月)
文=小松めぐみ