アウトドアダイニングで味わう「狩猟肉ディナー」の夕べ
![季節ごと、個体ごとに味わいが変わるのが狩猟肉の醍醐味。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/1280wm/img_4e738c5873179e1bc438b7361bf6ab6b124035.jpg)
「星のや富士」が開業以来、力を入れてきたのが、鹿肉や猪肉などの狩猟肉(ジビエ)。食を通して、この地域の自然の豊かさを実感できます。ジビエの醍醐味は、その動物が生きた自然環境を内包していること。例えば、食べものが豊富な夏は旨みがのり、みずみずしい味わいに。秋から冬はドングリなどの木の実を食べることでナッティな風味、冬を乗り越え春を迎えると、樹々の若葉や筍などを食べて爽やかなニュアンスが加わります。
屋外ダイニングのフォレストキッチンでは参加型の「狩猟肉ディナー」(1人18,150円)を開催。ダッチオーブンやワンバーナーなどの調理器具を使い、グランピングマスターとともに旬の狩猟肉や野菜で作り上げる、コース仕立ての料理を楽しむことができます。
合わせる調味料も、地元山梨産のフルーツビネガーや希少なバルサミコ、ジュニパー、ローズマリー、シナモンといったウッディなハーブやスパイスが使われ、シンプルながらも調和のとれたおいしさを生んでいます。
![アミューズとして登場したのは、鹿肉のパテ。甘酸っぱいぶどうとともに缶詰仕立てで。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/1280wm/img_468cc9092442861d29953faaababac05140001.jpg)
![旬のフルーツを加えたサラダに、藁の香りをまとわせた猪のベーコンを添えて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/d/1280wm/img_cd1473b7074098b2701f88fc1c4eacbd128695.jpg)
![ダッチオーブンで猪のソーセージや季節野菜を煮込み、スープと具材に分けていただく。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/c/1280wm/img_4c17b2f1f350ab0c829a95f4343cce5b140927.jpg)
![あらかじめコンフィにした鹿肉の背ロース。ゲストが自ら表面をグリルして仕上げる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/1280wm/img_4e738c5873179e1bc438b7361bf6ab6b124035.jpg)
![焼き上げた鹿肉は、希少な山梨県産6年熟成のバルサミコソースで。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/0/1280wm/img_1063883d970f4c6a3330d43f7e76f64585405.jpg)
メインダイニングでは、室内の大きなグリル台にいるシェフが目の前で肉を焼くグリルディナーを。キャビンでゆっくり過ごしたいなら、テラスリビングで「山麓の赤ワインすき焼き」や「山麓のしゃぶしゃぶ鍋」、「グランピングカレー」などからチョイス。
寒い時期は、フォレストキッチンやテラスリビングに炬燵席が設けられ、清澄な森の空気に包まれながらも足元はポカポカ。寒さをむしろ楽しみながら、優雅なディナータイムを堪能できます。
食後は、クラウドテラス最上部の焚き火BARで、揺らめく炎を囲んでウイスキーやワイン、ビールなどのドリンクを楽しんだり、夜の森に優しく響く「森の演奏会」に耳を傾けたり。そのまま眠りたくなるような、心地よい時間が過ぎていきます。
![フォレストキッチンでは、焚き火の周りで食前、食後の飲み物を楽しむこともできる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/7/1280wm/img_875319e5c45db798d191866431aaa079133584.jpg)
![クラウドテラスで夜ごと開催される焚き火BAR、「森の演奏会」も楽しみ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/8/1280wm/img_98fb13a9270f61028b3f383be18f54c5139210.jpg)
2023.08.19(土)
文=伊藤由起
撮影=橋本 篤