客室わずか5室のユニークな宿も

 今では座間味村には年間10万人の観光客が訪れるようになりました。そのうちインバウンドが15%。インバウンドの中でも欧米のツーリストの比率は約60%も占めるとか。

 座間味集落の路地を歩いていると、フランス語やスペイン語のような言葉が聞こえてきて、南国の風景もあいまって、どこにいるのかわからなくなる不思議な感覚がします。

 ところで、今回ユニークなお宿を発見しました。2019年夏にオープンした「井戸のかたわら」という意味の「カーヌスバ ザマミ」。

 広島出身の“やっちさん”がひょんなご縁でこの土地に出会い、ひとつひとつ吟味しながら造り上げていったこだわりのお宿です。豊かな自然の中で心地よく過ごせるよう、そしてこの宿を目的に座間味島に来てもらえるようにと、日々研さんしています。やっちさんのこだわりの結果、宿のシェフである川下圭介さんが第1回「シェフ・オブ・ザ・イヤー・オキナワ2023」の準グランプリに輝きました!

 「カーヌスバ ザマミ」もまた、座間味島に新風を吹き込んでいるようです。

座間味島

●アクセス 沖縄本島の泊港からフェリーざまみで約2時間、高速船クイーンざまみで約50分。
●おすすめステイ先 カーヌスバ ザマミ https://kanusuba.jp/

取材協力/座間味村 https://www.vill.zamami.okinawa.jp/

古関千恵子(こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること30年あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2023.07.01(土)
文・撮影=古関千恵子