ケラマブルーを満喫するための5つの展望台
慶良間諸島のうち、座間味村(座間味島、阿嘉島、慶留間島など)は西側にあたります。もし慶良間諸島をはじめて訪れるのなら、このなかでも座間味島がおすすめです。
というのも、慶良間諸島の3つの有人島のひとつである座間味島は、南の島の風情を残しながらも、レストランや宿泊施設、ショップなどが揃っているから。それに座間味島-阿嘉島間は1日4往復の村内航路があるので、他の島へ足を延ばすこともできます。
座間味島には3つの集落があります。那覇からの船が発着する港があり、中心的な存在の座間味集落。ミシュラン・グリーンガイド日本版で2ツ星の古座間味ビーチの近く、キャンプエリアも設けている東側の阿佐集落。そして海ガメの遭遇率が高い阿真ビーチのほど近くにある西側の阿真集落。
今回、そんな座間味島を案内してくれたのは、村長の宮里 哲さん。ケラマブルーを満喫するなら島内に5カ所ある展望台がおすすめと、一緒に回ってくださいました。
まず向かったのは、高月山展望台。
ここからは、安護の浦湾を一望にし、その背後には儀志布(ぎしっぷ)島や渡嘉敷島を望みます。湾の一部、海岸近くに青色が濃いところがあります。
これは1372年から始まった沖縄と中国の貿易(唐船貿易)を行う進貢船の風待ち港として、岩礁を掘った船だまり跡(唐船グムイ)。ここで風の状況を見計らい、大海へと乗り出していったのです。
2023.07.01(土)
文・撮影=古関千恵子