#277 Zamami Jima
座間味島(沖縄県)

沖縄本島・那覇の西約40キロ、高速艇ならば那覇から約50分。大小30あまりの島々が、“ケラマブルー”と呼ばれる青のグラデーションの美しい海に浮かぶ慶良間諸島。
この光景、まさに天国のジオラマのよう。夏は太陽光がまっすぐ差し、海の美しさもひとしおです。

この美しい光景は、地殻変動により生み出されたもの。沖縄本島北部から続く山脈の一部が沈降して海中へ沈み、残った標高の高い部分が、現在の慶良間諸島となりました。

島々が折重なるような多島海景観や、山が海岸近くまで切り立った海食崖も、沈降海岸地形特有のもの。そして遠くまで広がる遠浅の海ではサンゴ礁が育まれ、内海の海岸ではサンゴの欠片や星砂でできた白砂の浜が生まれたというわけです。
そして2014年3月5日の“サンゴの日”に、慶良間諸島は国立公園に指定されました。
2023.07.01(土)
文・撮影=古関千恵子