料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、フードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。

 どんなものであれ、作ろうと思ったそのこと自体が尊い。今晩はひと品、作ってみませんか?


「鶏むね肉とブロッコリー」は料理慣れに恰好の優秀教材!

 一部ではとっくに人気だったようですが、セブン-イレブンの冷凍食品「しっとり柔らか 鶏むね肉とブロッコリー」、便利なものですね。レンジにかければ、ほどよくスライスされた鶏むね肉とブロッコリー数個がすぐ食べられる。

 私はこれ、ビギナーの方が料理に慣れるための「教材」として、すごくいいなと思ったんです。

 生肉を切ったり焼いたりって、料理に慣れないうちは心理的ハードルが高いもの。「ちゃんと加熱できたかな?」というのも分かりにくいし。そういう壁や心配のない料理から、ちょっとずつ慣れていけたらいいだろうな、と思ったんですね。

 そのまま食べてもおいしいけれど、何か1つ足して「料理」にしてみましょうか。

●トマトを足してサンドイッチに

 たとえばトマトをスライスして、一緒にサンドイッチにしてみる。

■作り方

(1)食パン2枚を軽くトースト→マヨネーズをぬる。

(2) 食パンにブロッコリーをのせて、鶏むね肉を数枚並べて、横に輪切りにしたトマトを重ねる。

(3) もう1枚のパンを重ねる。上から軽く手で押して、ゆっくり10秒数えて、なじませる。

(4) 半分に切って出来あがり。

●カット野菜と一緒にサラダに

 あるいはもっと簡単にいきましょうか。

 サラダ用のカット野菜を買ってきて、鶏むね肉と混ぜて、好みのドレッシングをかければサラダの完成です。

 写真は生ハムも加えたものです。スーパーで見つけた1パック200円の生ハム、けっこうおいしいな。

 オリーブオイルを少したらして、レモンをひとしぼり、こしょうをちょっと、なんて味つけでもおいしいですよ。

2023.05.11(木)
文・撮影=白央篤司