秒速薬膳レシピ③

体内の余分な水分を除き、むくみ解消「除湿バターコーン」

 中医学の考え方では、消化をつかさどる「脾」の働きが低下すると、水の巡りが悪くなり、むくみを引き起こしやすくなるといわれます。高温多湿の地に住む日本人はもともと「脾」が弱いタイプが多く、梅雨時や台風の前などにむくみを始めとする不快な症状が表れる場合も。「脾」の機能を高め、体の中から湿気を取り除く利尿作用の高い食材を使って不調を改善しましょう。海苔や昆布などの海藻や青じそ、パクチーなどの香り野菜もおすすめです。

●材料(2人分)

・コーン缶(120g):1缶
・バター:5g
・醤油:小さじ1/2
・青じそ:6枚
・もみ海苔、塩、胡椒:各適量

●作り方

 耐熱皿に汁気を切ったコーン缶の実を入れ、バターをのせラップをかけて電子レンジ(600ワット)で約30秒加熱する。醤油と塩、胡椒で味を調えたら器に盛り、もみ海苔と、千切りにした青じそをのせる。

秒速薬膳レシピ④

鬱な気分をなごませる「チャイニーズかきたま丼」

 気分の落ち込みは、中医学で「心」と呼ばれる臓器と関りが深いとされています。「心」は血管と血液をつかさどる臓器で、弱ると息切れや不整脈などの症状や、さらに不安感や無気力といった心のトラブルが表れやすくなるそうです。

 落ち込んだ気持ちを癒やし、精神を安定させる食材のおすすめは、牡蠣。そのほかに、卵や牛乳なども穏やかな気持ちを取り戻す癒やし系食材といわれています。

●材料(2人分)

・ごはん:2膳
・かき燻製缶(60g):2缶
・温泉卵:2個

タレ
・かき燻製缶の汁、醤油、オイスターソース、ごま油:各小さじ2
・にんにく〈すりおろし〉:少々

・刻みねぎ:適量

●作り方

 丼にごはんを盛って、かき燻製缶の身、温泉卵をのせる。タレの材料を混ぜ合わせてかけ、刻みねぎをちらす。

2023.04.01(土)
文=CREA編集部