最近なんだか疲れやすい、花粉症も鬱陶しいし、シワも増えてきた気がするなど、憂鬱な気分で生活するのもツライもの。体調や体質に合った食べ方で体の不調を改善するという、中国の伝統医学に則した秒速薬膳レシピを、ぜひ気楽に取り入れてみて!
薬膳は難しそう、いろいろ決まりごとがあって面倒くさそう、そんな風に感じていませんか。「薬膳の基本となる考え方はシンプル。中医学(中国の伝統医学)では昔から食材にはそれぞれ体に及ぼす作用があり、季節や体質、体調に合わせて日々の食事に取り入れることで、体の不調を改善できるとしているんですよ」と薬膳アテンダントの池田陽子さん。
大切なのは、そのときの体調や体質に合わせて必要な食材を摂り、不必要なものは控えて自分に合う食べ方をすればいい、といいます。とはいえ、みんな忙しく過ごすなか、どうしても食べることが後回しになりがちです。
昨年11月に発刊された『女40歳からの体調を整える 秒速「ゆる薬膳。」』(池田陽子著/青春出版社)には、仕事に家事に子育てに、場合によっては親の介護にと、なにかと忙しい40歳以上の女性が抱えやすい体や心の悩みに効く症状別の食べ方の解説と、忙しくても実践可能な「秒速」で完成するレシピが多数掲載されています。
今回は同書の中から多くの人が抱えがちな不調を解消するレシピを一部ご紹介します。
※材料はすべて2人分です。
秒速薬膳レシピ①
肌にたっぷり潤いチャージ「潤い白やっこ」
みずみずしい肌をつくるために、ついコスメを頼りがちですが、体の中から潤いをチャージすることも大切です。中医学において若々しい肌づくりの要となる「肺」。肺は皮膚との関係が深く、その働きを高めると、肌に潤いや弾力を与えたり表面をガードすることに繋がるそう。
おすすめ食材の豆腐、白ごまなどを取り入れた“薬膳やっこ”で体内保湿に努めましょう。
●材料(2人分)
・絹ごし豆腐:1丁
・ほたて缶(小):1缶
・白ごま、醤油、わさび、クコの実:各適量
●作り方
器に豆腐を盛り付け、ほたて缶の身をのせ、缶汁もかける。白ごまを振り、あればクコの実をのせる。醤油、わさびで味付けを。
秒速薬膳レシピ②
花粉症を改善してくれる「きな粉里いもの青じそ風味」
昨年の2倍ともいわれる花粉の飛散量。今年、はからずも花粉症デビューを遂げてしまった方も多いのでは。花粉症は鼻や目の症状がありますが、中医学では花粉症を引き起こす理由として、目に見えない「気」が関係するとされ、「気」を生み出すための臓器「脾」を強め、免疫力を高めるのが症状緩和に効果的なのだとか。
おすすめの食材は豆類、いも類、キノコ類。これらを使った簡単料理をご紹介します。
●材料(2人分)
・里いもの煮物(市販品):200g
・きな粉:小さじ2
・青じそ(千切り):4枚
●作り方
里いもの煮物にきな粉を振りかけ、青じそをのせる。
2023.04.01(土)
文=CREA編集部