秒速薬膳レシピ⑤

冷えを解消。温活パワー↑「桜えびとしょうがのスパイシー茶漬け」

 冬のみならず、夏でもひざ掛けが欠かせない……。万病の元、といわれる「冷え」は免疫力が落ちて風邪をひきやすくなったり、疲労の原因にもなります。そのうえ血液の循環が悪くなることで、頭痛や肩こりなど「痛み」に関する症状がひどくなりがちなので、体を温める「温活」を心掛けたいものです。

 薬膳的に「温活」のスーパー食材といえばしょうがとねぎ。えびや羊肉、山椒などもおすすめ。

●材料(2人分)

・ごはん:2膳
・桜えび:大さじ2
・しょうが(すりおろし):1かけ

スープ
・お湯:2カップ
・鶏ガラスープの素:小さじ1/2
・醤油:小さじ1

・山椒、ラー油、胡椒:各適量

●作り方

 茶碗にごはんを盛り、桜えび、しょうがをのせて、スープを加えたら、山椒、ラー油、胡椒を振り、全体を混ぜて食べる。

秒速薬膳レシピ⑥

脳のパワーアップに「あじの脳トレタルタル」

 最近、物忘れが激しいと感じることはありませんか。不安が募る脳の衰えを、薬膳の力でくい止めて、少しでも若々しさを維持したいものです。薬膳において脳のパワーアップにおすすめは、くるみ。中国では古来、実の形が脳と似ていることから脳を滋養する「補脳」効果が絶大とされているとか。

 さらに、「健脳」効能があるといわれる魚のあじやいわし、血を補う手軽な食材のピーナッツやレーズンなども取り入れて脳のパワーアップを!

●材料(2人分)

・あじ刺身:1パック
・くるみ、ピーナッツ:各大さじ1

ソース
・ナンプラー、酢:各大さじ1/2
・レモン汁:大さじ1
・ごま油:小さじ1
・にんにく〈すりおろし〉:少々
・タバスコハラペーニョソース:少々
・砂糖:ひとつまみ

・塩、胡椒:各適量
・パクチー、クコの実:各適量

●作り方

 あじの刺身、くるみ、ピーナッツを包丁で粗く刻みボウルに入れる。ソースを加えて混ぜ合わせ、塩、胡椒で味をととのえる。器に盛り、ざく切りにしたパクチーをのせ、あればクコの実を散らす。


 著者の池田陽子さんは「薬膳は食べこなしてこそ」、「コンスタントに自分にとって必要な食材を取り入れること」が重要だといいます。たまに「込み入った料理で、どっさり」よりも、「日々コツコツ体内投入」が効果的で、だからこその簡単、お手軽な秒速薬膳。なんとなく不調だな、今までと違うなと感じたら、「ものぐさで適当」を自称する著者も日々実践している「1分ギリ」の秒速薬膳メニューにトライしてみてはいかがでしょう。

女40歳からの体調を整える 秒速「ゆる薬膳。」

定価 1,650円(税込)
青春出版社
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薬膳アテンダントである池田陽子さんが提唱する、ふだんの暮らしの中で簡単に取り入れられる「ゆる薬膳。」。これは中国の伝統医学をベースに、スーパーやコンビニで買える食材や、総菜や缶詰をフル活用して実践する食べ方の提案。この考えを基に「疲れやすい」「シミやシワが目立ってきた」「イライラしがち」など、40歳以降の女性が抱える肌や体、心のコンディションをサポートすべく、今回新たに「秒速」で完成する52のレシピを紹介している。

2023.04.01(土)
文=CREA編集部