手のひらになじませてから塗るのが大事!
実は今回強く言いたいのは、こうした素晴らしいボディクリームを「硬い」「使いづらい」などの理由で使わなかったり、間違った使い方をしたりして成分をしっかり浸透させないのはもったいない、ということなのです。
というのも、私自身が「クリームは伸ばしにくくて使いづらい」と思っていて、長らくローション派になっていたから。
しかしそれは、塗り方を考えていなかったせいだったと最近気がついたのです。
このコラムでも、ここまでは状態を紹介するために手の甲に塗ってお見せしてきましたが、写真のように塗りたい部位に直接ボディクリームを置く方法はムラになりやすいのでオススメしません。
また、クリームを片方の手のひらに取ってそのまま体に塗る方法も、やはりムラを生むので私的にはNG。
オススメなのは、手のひらに適量を出したら、まずは両手のひらを合わせて、クリームをなじませる方法です。
この方法だと、ローションより硬めのクリームタイプでも、柔らかくなって塗りやすくなりますし、手のひら全体を面として使うので、全身に塗るのに時間がさほどかからなくもなります。よって、全身がムラなく保護されやすくなるのです。
塗る時は、肌に「塗りこむ」というよりも、まずは手のひらを体の各部位にぽんぽんと置いていき、クリームを広く塗布します。その後、隅々にまで行き渡らせるため、横に広げていきます。
この方法だと、「手のひらにクリームが吸収されて肝心のボディに行き渡らないのでは?」と、「成分が手のひらにだけいってもったいないのでは?」などと思われる方がいるかもしれません。が、手のひらになじませてから塗ってもクリームはボディ(のお肌)に行き渡りますし、なによりもムラになりづらく、広い範囲をしっかりと保護することができます。
また、クリームを広げる時に肌に摩擦を起こさないように意識が向くので、体に触れる手がどうしても優しくなります。そのためにあえて意識してなくても「ケアをしている」感覚が生まれて、自分の体を自然に「いつくしむ」状態になるのです。
しかも、クリームをなじませる時に手のひらを温めているので、温熱効果も生まれて気持ち良さも倍増です。
なお、肝心の「保護力」についても、この方法で塗った場合は、一日中効果が持続するように感じられますし、シスレーのアイテムに限って言うと、何度も手を洗って濡らしても、保護される感覚が続きます。
ていねいに塗りこむことで、良い成分がしっかりと吸収されたのだと思います。
クリームの良い成分をしっかりと肌に届けるためにも、塗り方は大事です。ぜひ試してみてください。
次回は、もっと重いクリームの攻略方法をご紹介します。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2023.01.29(日)
文・写真=にらさわあきこ