この記事の連載
他にも! 家族について考えさせてくれる3作品
◆『転がる姉弟』森 つぶみ
父の再婚で小学生の弟ができた女子高生のみなと。やってきた弟の光志郎は想像とは違っていた。とまどいながらも距離を縮める年の差姉弟の日常。
「再婚家庭の明るい側面にあえて強く光を当て続けるような描き方にぐっときます」(門倉さん)
『転がる姉弟』森 つぶみ
ヒーローズ 各715円 既刊3巻
門倉紫麻(かどくら・しま)
ライター
主にマンガにまつわる記事を企画、執筆、マンガ家へのインタビュー多数。著書に、ジャンプ作家の仕事術を取材した『マンガ脳の鍛えかた』(集英社)など。
梅本ゆうこ(うめもと・ゆうこ)
ブログ「マンガ食堂」管理人
マンガに登場する料理に魅了され、実際に再現してブログ「マンガ食堂」で紹介。普段は会社員兼主婦。主な著書に『マンガ食堂』(リトル・モア)がある。
佐久間宣行(さくま・のぶゆき)
テレビプロデューサー
話題の番組を数多く手がけ、各方面で活躍。著書に『佐久間宣行のずるい仕事術 僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた』(ダイヤモンド社)。
◆『ロジックツリー』雁須磨子
女子高生の大瀬良螢は今どき珍しい8人兄弟。大らかで騒々しい大家族だが、やはり兄弟には(だからこそ)言えない悩みや秘密はあるもので……。
「螢の頭の中が文字となってこちらに迫ってくるのが心地良い」(澤部さん)
『ロジックツリー』雁須磨子
新書館 各759円 上下巻
澤部 渡(さわべ・わたる)
ミュージシャン
ポップバンド「スカート」主宰。音楽とマンガを愛するマルチプレイヤー。数々の楽曲提供やアニメ、映画などの劇伴に携わる。新曲「しるしをたどる」好評配信中。
◆『セブンティウイザン』タイム涼介
65歳の江月朝一は定年退職を迎えた日、70歳の妻・夕子から妊娠を告げられる。
「70歳の女性が赤ちゃんを授かる。これまでに体験し得なかった形の愛情を分かち合うチャンスが訪れたら? と問いかける、美しいファンタジー」(粟生さん)
『セブンティウイザン』タイム涼介
新潮社 各638円 全5巻
粟生こずえ(あおう・こずえ)
編集者・ライター・作家
マンガレビュー、マンガ家インタビュー多数。本を読むのが習慣の自称“読鬼”。不定期でブックトークイベントや蔵書を放出する「おもしろ古本市」を開催。
CREA夜ふかしマンガ大賞
10位~1位までを発表!
2022.10.18(火)
Text=Keiko Iguchi
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