この記事の連載
今、夜な夜なマンガに夢中になっている大人が急増中。ある電子書店のデータによれば、マンガ作品がよく読まれるのは22時以降、ピークは深夜0時だそう。※
眠りにつく前のひとときに、時代をあぶりだす社会派から大人の胸キュン、コッソリ読みたい一冊まで……。日中のあれこれを忘れさせ、新しい世界に連れ出してくれる作品に、CREA秋号「マンガ」特集では「夜ふかしマンガ大賞」を贈りました。
今回は、オールタイムの名作から選ぶ11の部門賞のうち、今回は、マンガ好き推薦者おすすめの連載10年 or 20巻以上でも今こそ合流したい理由のある〈長編部門〉13作品を発表します。
22時から明け方まで、ページをめくる手が止まらない―!?
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» 「夜ふかしマンガ大賞」1位~4位はこちら
» 「夜ふかしマンガ大賞」5位~10位はこちら
» 「夜ふかしマンガ大賞」〈番外篇〉ノミネート8作品はこちら
» 「夜ふかしマンガ大賞」〈女の人生部門〉13作品はこちら
» 「夜ふかしマンガ大賞」〈お仕事部門〉8作品はこちら
» 「夜ふかしマンガ大賞」〈胸キュン部門〉9作品はこちら
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CREA夜ふかしマンガ大賞とは…
マンガ好きの35名の推薦者とCREA編集部員の投票により選ばれた「思わず、夜ふかしして読みたくなる」そして、「今、CREA読者に本当におすすめしたい」作品に贈る賞。大賞は、2021年7月~22年6月末までに単行本の新刊が発売された(ただし、合計5巻以内)、もしくは、雑誌などに最新話が発表された作品から選出。各部門賞は、作品発表の時期や巻数に制限はありません。
連載10年 or 20巻以上でも今こそ合流すべき名作
長編マンガならではの複雑な設定や張り巡らされた伏線を余すことなく楽しみたいなら、一気読みに限る。とはいえ、完結した超大作は星の数ほどあり、選ぶのも一苦労。そこで、ここでは今から合流すれば最終巻に間に合う作品や、物語がひと区切りついたタイミングの作品をご紹介していきたい。
連載25周年にして伏線回収ターンに入った『ONE PIECE』に今合流すれば、「歴史を変えたマンガのクライマックスをリアルタイムで体感できます」とSYOさん。2106年に40年ぶりの続編が発表され、今夏も短期集中連載された『ポーの一族』や、昨年12月に10年ぶりにSNSでの公開という形で動き出した『MOONLIGHT MILE』も今こそ合流したい作品。
連載はストップしているものの、最も多くの識者がここでタイトルを挙げ、「完結を見届けるまで死ねない」と語るのが『ガラスの仮面』だ。もはや、続きを待つ読者の寿命を延ばす“長寿薬”の域に!?(山脇さん)
◆『ONE PIECE』尾田栄一郎
全世界累計5億部突破!
海賊王を夢見て大海原に漕ぎ出たルフィの冒険活劇。
「最終章に突入、過去最高潮に熱い! 第1話の伏線が回収され、ちりばめられていたヒントが繋がり、いよいよすべての謎が明かされつつあります」(SYOさん)
『ONE PIECE』尾田栄一郎
集英社 各484円 既刊103巻
SYO(しょー)
物書き
映画やドラマ、アニメといったエンタメ系からライフスタイルまで幅広く執筆。これまでインタビューした人物は300人を超える。Twitter:@Syocinema
◆『ちはやふる』末次由紀
今夏、15年の歴史に幕!
高校生・千早、新、太一の三人が競技かるたの最高峰を目指す青春群像劇。実際の競技や海外にも影響を与えた。
「言わずと知れた少女マンガの名作。2007年に始まったこの作品も今年ついに完結!」(田中さん)
『ちはやふる』末次由紀
講談社 495〜539円 既刊49巻
田中香織(たなか・かおり)
スピカワークス広報
女性マンガ家(クリエーター)マネジメント会社・スピカワークスで広報を担当。元ジュンク堂書店の書店員で、マンガ大賞の実行委員でもある。
2022.10.19(水)
Text=Mao Yamawaki