オーストラリアの “コーヒー文化” を街角カフェで体感

 オーストラリアといえば、独自のコーヒー文化もぜひ体感してみたいもの。

 「ファーマーズ・ドーターズ」のコーヒーショップのように、バリスタが淹れる自家焙煎の一杯で人気を集める小さなお店が街角に点在。『Good Food Guide』のTop 50 Cafes特集などを参考に、最先端のカフェ巡りを楽しむのもおすすめです。

 また、昔ながらのオープンカフェでのんびり過ごすのも素敵。街行く人を眺めながらコーヒーを味わえば、「ようやく外国に来ることができたんだなぁ……」と感無量です。

 さて、メルボルンでそんなカフェが集まっている場所といえば、フリンダース・レーン。とくにフリンダース・ストリート駅に近いあたりは、カフェ密集地帯となっています。

 ちなみにメルボルン名物といえば、“レーンウェイ(路地裏)文化”。シティの細い路地にはストリートアートが花開き、路地裏にあるとっておきのお店を知っていてこそ、メルボルンっ子なのだそう。

 では、さっそくコーヒーを注文……ですが、オーストラリアはほかの国とちょっと違います。

 いわゆるエスプレッソは〈ショートブラック〉、アメリカンは〈ロングブラック〉。そして多くの人に愛されているのが〈フラットホワイト〉。エスプレッソにスチームミルクを加えたものです。

 いわゆるカフェラテよりも、エスプレッソの味わいが強くて美味。カフェに行くたび、気付けば〈フラットホワイト〉ばかりオーダーしていました。

 独自のコーヒー文化を育み、熱烈に愛されているオーストラリア。世界的に有名な “あの” コーヒーチェーンも、ほとんど浸透していないほど。

 街歩きの途中にあちこちのカフェに立ち寄って、お気に入りの一軒を見つけてみて。

 「私はコーヒーよりもビール!」という人にとっても、オーストラリアは天国。国内に500以上のクラフトビールの醸造所があるといわれています。

 2022年3月に誕生したばかりのバー&イータリー「ヤラ・ボタニカ」にも、マイクロブリュワリーのクラフトビールがいっぱい!

 すべてビクトリア州のもので、生ビールと缶ビールそれぞれ9種類をオンメニュー。お料理に使う食材も100%オーストラリア産で、そのうち90%が地元のものだそう。

 毎日お昼から営業しているので、青空の下で味わうもよし。また夜景を眺めながら楽しむのも格別です。

2022.06.17(金)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵
協力=オーストラリア政府観光局