#185 Moreton Island
モートン島(クイーンズランド州
オーストラリア)
ブリスベンの東沖約40キロに浮かぶモートン島は、ブリスベンっ子にとって週末にでもひょいと行けるレクリエーション・アイランド。年間17万人ものツーリストが訪れ、日本人にとってもポピュラーな島のひとつです。
長さ37キロ×幅10キロの楔形をした島の西側には、タンガルーマ・アイランド・リゾートというこの島唯一のリゾートがあります。こちら、島の自然を舞台にしたアクティビティをなんと約80種も揃え、うち24種類が無料で楽しめます。
アクセスのしやすさ、アクティビティの豊富さから、お気軽なレジャー島と思ったら、大間違い。島の98%がモートン島国立公園に指定されています。
島の98%が砂ででき、残りの2%は火山性の岩場。悠久の時をかけてシドニーなどから運ばれた砂が堆積し、タンガルーマ・アイランド・リゾートの南の砂漠エリアやビッグ&リトル・サンドヒルには更新世の砂丘までもが残っている、世界で3番目に大きな砂の島なのです。
島の最高峰、標高285メートルのテンペスト山は、世界でいちばん高く、しっかりとした砂の山と考えられているとか。
ちなみに、モートン島のことをアボリジニの言葉で“モーガンピン”と呼び、“砂丘のある場所”という意味があるそうです。
2019.11.16(土)
文・撮影=古関千恵子