野生のイルカに
フィーディング

 今も、イルカと人々のつながりは続いています。

 毎日、日没後にイルカたちはモートン島の桟橋近くの浅瀬へやってきます。

 そして、タンガルーマ・アイランド・リゾートのハイライト的アクティビティ、人の手から魚をもらう「ドルフィン・フィーディング」が開催されています。

 これは、イルカショーとは一線を画すもの。1992年に許可がおり、野生のイルカの生態系を壊さないよう、与える魚は1日に摂取する食事量の10~20%にとどめること、専門家が帯同することなどの条件があります。

 参加者は指輪などイルカを傷つけてしまうものは外します。イルカに雑菌が移らないよう手をよく洗い、列を作り、順番に魚を渡され、水中に入ります。

 そしてイルカの口元に魚を近づけると、パクリ。「あら?」というほどの早業でした。

 ちなみに、今、モートン島へやってくるイルカは10頭ほど。ヒレの形や大きさで判別され、桟橋近くに出席簿のようにその日現れたイルカのチェックがなされています。

 ほぼ毎日、何頭かが出没し、現れないのは年に2日ほどだとか。ドルフィン・フィーディングは要予約、与えられる魚の量を参加人数分で割るので、ハズレなしです。

モートン島

●アクセス ブリスベン空港から車で約10~15分のホルトストリートでフェリーに乗り、約75分。日帰りツアーもあり。
●おすすめステイ先
タンガルーマ・アイランド・リゾート
https://bookings.tangalooma.com/jp/home/

【取材協力】

Wブリスベン
https://www.marriott.com/hotels/travel/bnewh-w-brisbane/

古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2019.11.16(土)
文・撮影=古関千恵子