台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2021年1月】悟明老師が占う「世界の動き」
2020年は、60年に一度の災禍に見舞われる星回りで、世界中の人々に試練が課せられ、苦難の多い一年でした。
これから始まる2021年は、経済が徐々に上向くなど、希望が持てる1年に。気持ちを切り替え、前向きにいきましょう。
1月の世相の決め手となるのは、貪狼星、太陰星、右弼星、天機星です。
貪狼星=アメリカには、財運を意味する吉星の化禄が入ります。
新しい政府の采配のもと、経済の回復を目指し、勢いあるスタートを切るのではないでしょうか。
また、自由や理想を求める気運が高まり、人々の動きが活発化しそうです。
貪狼星は芸能や大衆文化を象徴することから、アメリカ発のエンターテインメントの復権が見込めるかもしれません。
大統領をはじめとするセレブリティのゴシップ記事が世界を賑わすことも増えそうです。
続く太陰星も、アメリカを意味します。太陰星は女性性を象徴していますが、ここに躍進を促す吉星の化権、太陰星をサポートする左輔が入ることから、女性の政治家が活躍することが予想されます。
しかし、太陰星には、疾病を表す病符も入ります。これらの星回りを併せ見ると、大統領の体調が万全ではなく、彼をサポートする女性政治家の露出が増える……とも考えられます。
そして、天からの助けをもたらす右弼星は、吉星である化科をともなってフィリピンに入ります。ここには財産を司る禄存も入ってくることから、フィリピンの好況がアジアの経済を活性化させる起爆剤となるようです。
その影響は、中国、台湾、日本、韓国といった東アジア諸国にも及ぶでしょう。
最後のひとつ、天機星=ヨーロッパには、困難や挫折を象徴する化忌、さらには災害をもたらす災煞が入ります。これは、コロナの感染拡大をどうにも抑えきれない様子を示唆しているように思えます。
ヨーロッパの情勢は心配ですが、アメリカとフィリピンが牽引する回復基調に望みをかけたいひと月といえそうです。
2020.12.31(木)
文=堀 由美子