台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2023年11月】悟明老師が占う「世界の動き」
世界情勢が不安定になってきました。占いの視点でみると、今年は十干が一巡する年で、旧暦の新年が来ると新たな周期に入ります。こうしたタイミングには、大きな混乱が起きやすいのです。未曾有の天災、破壊行為……世界各地で数十年に一度の激震が走る可能性も。既に勃発した中東問題は、そのひとつといえるでしょう。こうした災いは、この先3年ほどにわたり、注意が必要となってきます。
そんな今月の鍵となる星は、天梁星、紫微星、左輔星、武曲星の4つ。経済的には、農業と漁業、不動産、宝飾、株、金融、ハイテク、電信業にはチャンスの多いひと月です。では、各国の運気を見ていきましょう。
南アメリカ=紫微・天府星は、今月を代表する星のひとつで、吉星の化権を伴います。この化権の恩恵で、経済面では金融、不動産に勝機がありますが、気になるのは凶星の地劫と白虎の存在。これは暴動などの衝突による流血沙汰を示唆しています。政府と民衆の対立で混乱をきたす国が出てくるかもしれません。
アメリカ=太陰星には、凶星の喪門が入ってきます。さらには銀河線で繋がる天同星の凶星・病符、三方四正で繋がる天梁星の羊刃、六合線で繋がる武曲星の化忌と鈴星からの影響を受けるという不穏な星回り。ここからイメージされるのは、大統領や副大統領といった要人に重大な健康問題が起きる……といった状況。大事に至らないことを祈ります。経済面では、三方四正で繋がる太陽星の天鉞、天同星の天魁からの好影響を受け、株、金、ハイテク業が活況となるでしょう。
カナダ=貪狼星は、その宮自体には吉星も凶星もないひと月。最も大きな影響を受けるのは、銀河線で繋がる武曲星の化忌。金融業の発展にブレーキをかける可能性があります。しかし運気は比較的穏やかで、観光業と娯楽業は好調となるでしょう。
ロシア=巨門星には、凶星の陀羅が入ってきます。粗暴さ、破壊力を意味する星とあって、ウクライナ侵攻は続くものと思われます。
ウクライナ・ベラルーシ=廉貞・天相星には、今月を代表する星のひとつである左輔星があり、吉星の化科を伴っています。また同じく吉星の文昌もあり、運気は上々。侵攻は止まずとも、他国からのさまざまな支援を得られるのではないでしょうか。
ヨーロッパ&中東=天機星には、吉星の龍徳が入ってきます。三方四正で繋がる天同星の天魁からの好影響もあり、経済的発展が期待でき、特にファッション&デザイン、旅行業、ハイテク業が好況となる星回りです。ただ、三方四正で繋がる天梁星の羊刃、天同星の病符、巨門星の陀羅といった複数の凶星の影響を受けるため、注視すべき感染症の問題が生じるかもしれません。
インド&アフリカ=破軍星には、吉星の月徳が入ってきます。加えて銀河線で繋がる廉貞・天相星にある左輔星と文昌、三方四正で繋がる七殺星の右弼と文曲からの好影響を受け、経済的な心配事が解消されて未来に希望が持てるようになる国が出てきそうです。特に金と石油関連の見通しは明るいでしょう。凶星の天狗がありますが、吉星の力が勝り、大きな問題とはならないものと思われます。
2023.10.30(月)
文=堀 由美子