ミラノを旅するグルマンには知っていてほしい。ファインダイニングも素朴な食堂も、この街が求める味は思いのほかシンプルだ。しかしそこには伝統を愛し、革新を求める街ならではの奥深き哲学と物語が秘められている。ミラノを愛さずにはいられない一皿を探しにいこう。
ナポレオン時代から続く老舗食堂
◆Trattoria Madonnina(トラットリア・マドンニーナ)
ナヴィリオ運河のほど近くに、開店直後から老若男女問わず多くの客で賑わう食堂がある。ドゥオーモの聖母マリア像の愛称マドンニーナを冠するその店の起源は1500年代に遡り、ミラノの素朴な味を守り提供することを信条に昔ながらのコトレッタ、オッソブーコ、リゾットなどを伝統的なレシピで作り続けている。
前オーナーで料理人のファビオ・ロカテッリ氏が高齢を理由に退き2019年ごろから新たな経営体制に変わったものの、常連客も唸るほど味が変わらず、むしろさらにグレードアップしたと評判だ。
なかでも両手でないと持てないほど大きい仔牛のコトレッタは粒の大きい岩塩がアクセントになり、ひとりでぺろりと食べてしまう客も多いとか。連日満席の人気店なので訪れるときには事前に予約がおすすめ。
Trattoria Madonnina(トラットリア・マドンニーナ)
所在地 Via Gentlino 6, Milano
電話番号 02 89409089
営業時間 12:00~15:00、19:00~24:00
定休日 日曜夜
https://trattoria-madonnina.menu-world.com/
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
CREA Traveller 2026年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
