台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2023年12月】悟明老師が占う「世界の動き」
今年も残すところ、あとひと月となりました。世界情勢としては、明るい兆しが見えぬまま、一年が終わっていきそうです。というのも、12月は破軍星が影響力をもつ星回りで、世界各地で破壊行為が起こりやすいと出ているから。その一方、経済面では好調な分野も少なくなく、例えば各国のハイブランド、集客力のあるアーティストのワールドツアーなどは活況を呈するでしょう。観光&ホテル業、金や宝飾業の見通しも上々です。
そんな今月の鍵となる星は、破軍星、巨門星、太陰星、貪狼星の4つです。それでは、各国の運気を見ていきましょう。
南アメリカ=紫微・天府星には、凶星の陰煞。さらには三方四正で繋がる武曲星の天狗、廉貞・天相星の天哭の影響を受けるため、感染症の流行などの心配がありそうです。この宮自身に吉星はないものの、銀河線で繋がる七殺星の月徳と解神の影響を受けることから経済面は悪くなく、金融、ハイテク、運輸業といった分野には発展のチャンスがあります。
アメリカ=太陰星は、今月を代表する星のひとつで、吉星の化科を伴います。また、吉星の天徳があるほか、銀河線で繋がる天同星の天魁の好影響を受けることから、多方面で幸運に恵まれるひと月です。株、金、不動産への投資に勝機があるほか、ハイテク関連も好調。“強いアメリカ”を再認識する年末となりそうです。
カナダ=貪狼星も、今月を代表する星のひとつですが、こちらは凶星の化忌を伴います。同じく凶星の喪門も入ってくるうえ、銀河線で繋がる武曲星の天狗の影響を受けるという不穏な星回り。示唆しているのは、天災や大きな交通事故です。ただ、三方四正で繋がる破軍星にある化禄や天福、七殺星にある解神や月徳といった吉星のご加護が期待できることから、大難が小難で済む可能性も大。経済面では、ファッションと観光業に光明があります。
ロシア=巨門星も今月を代表する星のひとつで、吉星の化権を伴います。しかし、この宮には陀羅、火星、白虎という3つの凶星があり、化権のパワーはよからぬ方向に働いてしまいそうな星回り。イスラエルによるガザの攻撃のような作戦に出ることも考えられます。
ウクライナ・ベラルーシ=廉貞・天相星には、吉星の禄存があり、各国からのある程度の支援は受けられるものと思いますが、天哭と鈴星という凶星もあり、戦況の好ましい変化は期待薄。星回り的にはロシアのほうが優勢であり、何かを仕掛けてくる恐れも。ウクライナがガザのような攻撃を受けないことを祈ります。
ヨーロッパ&中東=天機星には、吉星の文昌と龍徳。また銀河線で繋がる天梁星の文曲の恩恵を受け、経済面は好調です。ファッション、観光、金融、ハイテク関連は特に有望でしょう。ただ、銀河線で繋がる天梁星の羊刃、巨門星の白虎といった凶星の影響もあり、交通事故などのトラブルが起きやすいとき。訪問予定のある人は、十分に注意をしてください。
インド&アフリカ=破軍星は、今月を代表する星のひとつで、吉星の化禄を伴います。この宮には幸福をもたらす天福が入ってくるほか、三方四正で繋がる七殺星の月徳と解神、廉貞・天相星の禄存からの好影響を受け、多くの幸運に恵まれるひと月となりそうです。各業界とも、大きな発展が見込めるものと思われます。
2023.11.30(木)
文=堀 由美子