台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解く連載「悟明老師の世界の動き」も好評です。
そこで、新年を前に、2021年の世界の動きを占ってもらうことに。大局を観る際に使われる「天下第一盤」が示す未来はいかに?
【2021年版】悟明老師が占う「世界の動き」
2021年を主宰する星は「辛丑」。ひと言で表すなら、転換期を迎える1年です。
苦しい時期は終わりを告げるでしょう。そしてやってくるのは、希望の光が見える1年の始まりです。
人々がやる気を取り戻し、挽回のチャンスを掴むべく、積極的に精力的に事に当たっていく1年になっていくように思います。
挽回といっても、コロナ禍以前に戻すということではありません。
機械に例えていうなら、形式が古くなり、機能しなくなった部品を取り除き、新しいパーツを組み込んでいくイメージ。
単なるオーバーホールではなく、内部丸ごとの交換が求められる時期だと考えてください。
経済も徐々に回復に向かい、忙しい日々となることと思いますが、今こそ頑張りどき。せっかくのチャンスを無駄にしないよう、少しでも前進していきましょう。
2021年を動かす星は、巨門星、太陽星、文曲星、文昌星です。
時代を好転させる鍵となる国は、ロシア、フィリピン。問題が多くなりそうなのが、中国とアメリカです。
ロシアを意味する巨門星には、財運をもたらす吉星の化禄が入ってきます。
この星には“口福”をもたらす意味合いがあることから、外食産業、食品業界の活性化が予測されます。
そのロシアの好景気がヨーロッパ、アジアへと波及し、3〜4月には、経済の回復を実感できるようになってくると見ています。
また、薬も口から摂取するものであることから、医薬品の分野でも、ロシアが福音をもたらす可能性が考えられます。
つまり、ロシアがいち早くワクチンの開発に成功し、実用化にこぎつけ、周辺諸国の苦境を救うことになる、と読むことも。
また、巨門星の影響は、全世界的に、口を使う職業=トーク力がモノを言う業種にも好影響を与えそうです。
営業、教職、広告、マスメディアなどがその筆頭。これまでとは違う、新しい働き方を見出すことで、躍進していくでしょう。
個人であれ会社であれ、頭を使った人は、苦境を脱し、存在感を高め、名利を得られる……そんな世の中になっていくのではないでしょうか。
もうひとつ、世界に良い影響をもたらすのが、太陽星=フィリピンです。ここに入ってくる副星は、やはり財運を象徴する化権。この吉星の存在が、アジア全体の景気回復を後押ししてくれそうです。
そして、文曲星は、芸術や資格を象徴する星。やはり芸術や文化を意味する化科をともない、2021年は中国に入ります。
このことから、アジア全体が文曲星の影響を受け、新たな技術や資格を得ることが開運につながっていくと考えられます。
また、化科には、桃花=色恋の意味合いもあることから、恋愛を求めるムードが高まり、異性関係に動きが出てくる人が多くなる予感も。
最後に、文書を象徴する文昌星。2021年は、挫折、妨害、嫉妬などを表す凶星である化忌をともない、アメリカに入ります。
この星回りから読み取れるのは、国をあげて、あるいは何らかの連合の代表として、大きな裁判で闘う様子。銀河線で結ばれ、影響を与え合う中国を相手取った訴訟、というセンが強そうです。
ただ、そうなった場合も、凶星である化忌の力により、アメリカが望むような成果は得られないように思います。
国家間の往来は、徐々に開放されていくと見ています。
2020.12.24(木)
文=堀 由美子