【2021年版】悟明老師が占う「開運行動」

 2021年は、古いものを捨て、新しいものを取り込むべき1年です。

 新しい年の始まりには、注連縄、門松、鏡餅といったお正月飾りを例年より豪華にして、おめでたい雰囲気を存分に演出し、気持ちを切り替えていきましょう。

 お正月らしい開運アイテムとしては、赤い牛の置物がおすすめです。牛には耕す=糧を得るという意味があり、収入増が期待できるように。

 商売をしている人なら、暗闇を見通す象徴・赤いフクロウを飾ることが招財につながります。

 1年を通して飾っておきたいアイテムは4つです。

 まず、財運をもたらす一対の「貔貅(ひきゅう)」。

 古代中国の伝説の動物である豼貅は、金銀財宝を食べ、蓄えるといわれ、中華圏では厄よけや招財の神獣として知られています。

 オフィスのデスクの上やリビングに、雌雄一対の豼貅を飾りましょう。その際は、顔が外を向くように飾るのがポイントです。

 そして、「牛轉乾坤(ぎゅうてんけんこん)」と呼ばれる吉祥物。

 大量の硬貨の上に鎮座する牛をかたどった置物で、運を好転させ、財を招くとされています。

 台湾では、水流でクルクルと回る水晶玉が付属したものが“運気を回す”と人気ですが、日本では手に入りにくいので、画像検索をして写真をプリントしたものを代用してもOKです。

 もう少し取り入れやすいものでは、「船」も2021年のラッキーアイテムとして有効です。

 多くの積荷=金品と共に帰港する船は、富の象徴とされ、招財の吉祥物として用いられるモチーフ。

 模型のほか、写真や絵でも構わないので、船首が家の中を向くように飾ってください。

 最後に紹介したいのは「風獅」。

 日本ではシーサーと呼ばれるものの一種で、台湾では離島の金門に立つ風獅が有名です。

 街中の店頭などに鎮座する風獅は、地鎮の意味がある一方、正面を向いて立っている風獅は、降りかかる災難を強力に祓うパワーがあると言われています。

 台風などの天災が起こりやすい2021年、風獅を飾り、災難から守ってもらいましょう。

 邪悪なものが怯えるという“石敢當”の文字が刻まれた風獅もあるので、こちらを用意しても。置物を手に入れるのが理想ですが、写真で代用してもOKです。

 開運アクションとしては、文曲星の影響の部分でお話ししたように、2つ目の専門分野を見つけ、伸ばすこと。

 新しい時代を生き抜くためには、+αの技能が必要です。

 今ある能力だけで勝負しようとしないこと。これまで属してきた分野にこだわらず、もうひとつの強みを持つことが、この1年の課題でもあります。

 自分のことは自分で守る。自分の幸せは自分で見つける。

 コロナ対策をはじめとした政府のありかたに頼りなさを感じているなら、なおさらです。

 “これまで通り”を求めず、新たな展開に向けて前進していく。

 新年を機に気持ちを切り替え、前向きな気持ちで2021年を始めましょう。

悟明老師(ウーミン ラオシー)

「易屋軒命理」算命師。祖父の代から続く占術家で、一子相伝の奥義を受け継ぐ。占い歴は25年。本サイトでは東洋の占星術「十二太歳宮理論」に基づく干支の運勢を「鳥卦」によって詳細に解説。
台北市饒河街夜市内(饒河街220號の前)での鳥占いは、連日、長蛇の列ができる人気ぶり。生まれ年と質問を伝えると、神鳥が中国タロットのカードをついばみ、先生が解読。探し物が見つかるとのクチコミ多数。
※鑑定は17時30分~23時まで。鳥卦(約10分)は、一問につき300元。通訳を希望すれば、専属の通訳者がネット電話ごしに説明してくれる。鳥卦以外にも紫微斗数、四柱推命などのパーソナルな占いの依頼も可能。電話番号:0930-763-546(中国語対応)

Column

台湾発! 悟明老師が世界を占う

台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。

2020.12.24(木)
文=堀 由美子