【2021年版】悟明老師が占う「アジアの動き」

 吉星である化権が入るフィリピンの好影響は、アジア全体に及びます。

 経済が活性化し、少しずつ明るさを取り戻していくでしょう。

 中国にある文曲星は、技術的な文書のほか、“棋、書、詩、詞”といった創作をも象徴しています。

 アジア一帯のエンターテインメントが息を吹き返し、大衆メディアの活動も盛んになり、コロナ禍による閉塞感に風穴が開けられるのではないでしょうか。

 ですが、中国には、険悪さを象徴する陰煞、気力低下を引き起こす息神という凶星も入っているため、好影響は打ち消され、不穏で悲観的な空気が漂いそうな星回りです。

 同じように、日本と韓国も楽観できない星回りです。

 両国には、疫病を表す病符、損失や消耗を象徴する亡神が入ってくるため、コロナ禍によるダメージをリカバーするのは、なかなか難しいかもしれません。

 今しばらくは苦しさを引きずることになりますが、2021年の後半には、感染拡大の心配が少なくなり、経済も回復傾向となっていくと見ています。

 そして、気になる東京オリンピック。開催の可否は、感染の拡大状況というより、何重もの防疫対策がクリアできるかどうかにかかっているでしょう。

 民衆を会場に近づけない警備体制、スタッフの検査の徹底、選手団の陰性証明、観客全員の入場前検査……といったウイルス対策が可能になった場合には、開催の方向に向かうのではないでしょうか。

 また、アメリカにある文昌星が象徴する“風”の影響を受け、アメリカと三方四正でつながる東南アジアには、台風が多く到来するように思えます。

 その一方、他国の星回りの影響が少なく、何事もなく平穏な1年となりそうなのは台湾です。

 災いを抑え込む力を持つ大吉星・解神の存在に守られ、障害があったとしても、スマートに乗り越えていくことでしょう。

2020.12.24(木)
文=堀 由美子